2020年06月17日 14時52分
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1910616/

脳科学者の茂木健一郎氏(57)が17日、146キロ走行による5人死傷事故の判決を批判した。
問題の事故は2018年12月に三重・津市で起きた。
IT会社社長の被告が一般道を時速146キロで走行し、タクシーと激突。
5人を死傷させたもの。
16日、津地裁は同被告に対し、最も重い危険運転致死傷罪ではなく、過失運転致死傷罪を適用し、
懲役7年の判決を言い渡した。
これに対して茂木氏は「一般道を146キロ走行に対し『運転技術を過信し、事故が発生する可能性を
 想定していなかったとみる余地が多分にあり、故意と認定するには合理的な疑い』とするのは精緻な
 法適用というより裁判所の屁理屈」と津地裁の姿勢を批判した。
また、被告が過去何度も事故を起こしていることに言及。
「少なくとも、『未必の故意』は認定できる事案だとぼくには思えるのですが。一般道を146キロで走行
 していて、しかも過去に8回も事故を起こしているわけですから。この判決はかなり無理があるでしょう」
と疑問の声を上げた。
その上で「被告が『進行の制御ができなかったとは思っていない』と述べている点も、一般道を146キロで
 走行していてマジかよ、と思う。判断力がないだけでなく、反省もしていない。こんな人の否認を鵜呑みに
 して判決を下す裁判所は、おかしいでしょう」と苦言を呈した。