ブレシアのマッシモ・チェッリーノ会長が15日、イタリア国営放送『Rai』のテレビ番組『ポリティカ・ネル・パッローネ』に出演し、FWマリオ・バロテッリやMFサンドロ・トナーリなどについて語っている。

ブレシア出身のバロテッリは昨夏、故郷のクラブに入団。当初は選手とクラブの双方が契約を喜んでいたが、バロテッリによる練習の無断欠席などが原因で関係に亀裂が入り、法廷での争いにまで発展したと報じられている。そんななか、チェッリーノ会長はバロテッリについて言及。元イタリア代表FWに対する失望を露わにした。

「ブレシアはユヴェントスやレアル・マドリーとは違う。マリオ・バロテッリは我々の大きな夢であったからこそ、経済的な犠牲を払ってまで彼と契約した。バロテッリとの争い?それは彼に聞くべきだ。私のクラブは傷口をなめている状態だよ」

また、代理人ミーノ・ライオラ氏が先日、バロテッリがPCR検査を未受診であることを明かしたが、ブレシア会長はこの件について不満を漏らした。

「PCR検査数と同じくらいポイントを稼げれば首位になれるのに。ここ10〜12日間で検査のために10万ユーロ(約1200万円)の支出があった。収入に対して60%もの税金を支払っているにも関わらず、医療施設でPCR検査を受ける権利がないことが理解できない。いくつものクラブがかなりの財政的な問題を抱えている。しかし、お金がないということを選手たちは理解しようとしない」

また、ブレシア会長は今夏のビッグクラブ移籍の可能性が報じられている“新ピルロ”ことトナーリの去就について語った。

「評価額は需要と供給による。しかし、これまで電話で数件の連絡を受けただけで進展はない。インテルやユヴェントスだけでなく他のチームからも連絡はあった。ただ選手はイタリアに残ることを希望しており、それに応じるつもりだ。トレード?物々交換は好きではない。我々は施しを請うつもりはない」

6/16(火) 22:01 Yahoo!ニュース
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