[ロサンゼルス 12日 ロイター] - 米シンガーソングライターのボブ・ディラン(79)が、ニューアルバムの発表を前に、米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューに応じた。曲作りについて語ったほか、白人警官による黒人男性暴行死事件にもコメントした。

 8年ぶりとなるアルバム「ラフ&ロウディ・ウェイズ(Rough and Rowdy Ways)」は6月19日に米国で発売される。

 インタビューでディランは、曲は意識の流れの中で生まれてくると述べ、「最近の曲の多くはそんな感じだ。歌詞は実際に存在する具体的なものであり隠喩ではない」とし、歌詞を書いている時、曲自体が私に歌ってもらうことを期待しているような感覚になると語った。

 米ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に膝で首を地面に押し付けられて死亡した事件については「あのように虐待されて死に追いやられる光景は見るに耐えらないほど気分が悪かった。醜いを通り越している」と語り、フロイドさんやその家族、そして米国に今すぐに正義がもたらされることを願いたいとコメントした。

 イーグルスやローリング・ストーンズの作品が好きだと明かし、ストーンズの曲で自分が書きたかったと思う曲は何かと質問されると、「たぶん『悲しみのアンジー(Angie)』『Ventilator Blues』それから『ワイルド・ホース(Wild Horses)』かな」と答えた。

2020年6月15日 19時19分
https://www.cinematoday.jp/news/N0116699

ボブ・ディラン
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