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2020/6/12

お笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建(47)がやらかした“多目的トイレセックス”。これはもう不倫でもなく、醜悪な人間性の露見でしかない。ただ、一点だけ。

「あんな美人の佐々木希が奥さんなのに、ほかの女とやるなんて許せない」という論調だけは、どうしても解せない。裏を返せば、「あまりきれいとはいえない人が奥さんであれば、不倫も仕方ない」ということになるからだ。

「あんな美人の〜」という発言スタンスには、見かけに引きずられる時代錯誤な日本人的感覚が潜んでいると感じる。「奥さんが美人であれば、浮気をするはずはない」という勝手な思い込み、もしくは刷り込み。

勝手な思い込みや刷り込みはとても危険で、時代の価値観が目まぐるしく変わる現代において、あっという間に取り残されてしまう。セクハラという概念がこれだけ浸透しているというのに、女性に対してきわどい発言をいまだにする男性がいるのと同じだ。しかもそれが、見かけに関することになると、危険度は増す。

つい先日も、NHKが国際情報番組『これでわかった!世界のいま』が米国の黒人の置かれた状況を描いたが、黒人を危険分子扱いしたステレオタイプの描き方に批判が噴出。NHKは「配慮が欠け、深いな思いをされた方におわびいたします」と謝罪に追い込まれた。

テレビ朝日の感性にも、首を傾げるものがある。これまたつい先日のこと、俳優の内藤剛志(65)が、共演した女優の菜々緒(31)と俳優の間宮祥太朗(27)を前に「同じ人間とは思えない」と感嘆し、その場面が番組宣伝の映像として同局の情報番組で普通に流されていたのだ。

内藤が、相手をほめるつもりで言っているのであろうということがわかるが、「同じ人間とは思えない」という表現は明らかに行き過ぎで、それを言われた菜々緒も困惑気味だった。しかも内藤は、菜々緒に「いったい何を食べたら、そんなに足が長くなるんですか?」と、答えようがないことまで聞いている。職場で言ったら、セクハラで一発アウトである。

ほめるからいい、というわけではない。ほめようがけなそうが、見かけで人と人の違いを計るその物差しを持っているということが、もはや時代とズレているのである。

佐々木希の見た目を夫の不倫に絡めるコメンテーターも、NHKの黒人に対する誤った理解も、内藤の発言に共通して感じることは、時代認識に対する修正力の足らなさだ。

★1が立った日時:2020/06/12(金) 22:56:59.58

【渡部建】「あんな美人の佐々木希が奥さんなのに…」に違和感 不美人な奥さんなら浮気されても仕方ないのか [muffin★]
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