2020年6月18日に78歳の誕生日を迎えるポール・マッカートニーが、PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)のウェブサイトに寄稿したメッセージで、『Glass Walls』(ガラスの壁)と題された、10年前に自身が司会を務めた食肉産業の実態を裸々に伝える動画をあらためて視聴してほしいと訴えた。

「これまで私が誕生日に欲しいと思ったのは“地上の平和”だけです。それには動物も含まれています。ですから今年は、私がPETAのために司会を務めた“Glass Walls”というビデオをファンの皆さんに見ていただけるよう強く勧めます。そのタイトルにした理由は、“もしも食肉処理場の壁がガラスだったら、誰が肉を食べたいなんて思うでしょう”ということです」と彼は綴っている。

この動画は、ニワトリ、七面鳥、豚、そして魚が食用に処理される実際の過程が映し出されているだけのものだが、かなり衝撃的で目を背けたくなる内容だ。
新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大しているが、元々動物から人へと感染したウイルスであり、不衛生な環境で動物を密集させると病が蔓延する、という現実を直視させられるという意味では10年経った今でもそのメッセージはタイムリーだ。
また、食肉産業は環境破壊につながる温室効果ガスを大量に放出している。

ポールは、「もしあなたが、食肉処理場から発生する病気のこと、不必要に大きな苦痛を与えられている動物たちのこと、または食肉産業が環境に与えている壊滅的な影響のことが心配だとしたら、この短い動画を見て友達にシェアしてください」と訴えてい る。

http://news.yahoo.co.jp/articles/6c7afb910cdf6511614c256fa0a41aa0a2411571