米動画配信大手・Netflixやフジテレビで放送されている恋愛リアリティ番組『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが急逝した件で、さまざまな観点から問題が取り沙汰されている。

 ネット上での悪質なコメントが大きく取り沙汰されているが、フジテレビや制作会社イースト・エンタテインメントなどによる制作体制やタレントのマネジメント問題も大きな観点のひとつだろう。特に恋愛リアリティー番組では、SNSなどでの誹謗中傷が問題となるケースが多く、海外でもそれが原因となった出演者の自殺が後を絶たない状態であることも指摘されている。

 フジテレビでも目下、出演者や関係者への聞き取り、番組制作資料やVTRの確認、SNSの調査など、事実関係を精査しているとのことだが、どうやら現場は混乱しているようだ。

「もともと人気コンテンツだっただけに、社内でも大きな波紋を呼んでいるみたいです。まず、フジテレビの制作となっていますが、制作会社も絡んでいますし、座組がはっきりしてなくてフジテレビ内でも責任の所在を探り合っている状態のようです」(テレビ制作関係者)

 そして、それらを引っ張るべきプロデューサーがどうやらこのタイミングで転職するとの情報が入ってきた。

「この件を受けての転職かそれとも以前から動いていたのかは不明ですが、フジテレビ側の番組プロデューサーが同社を退職するそうです。しかも転職先はNetflixとか。『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』の制作が中止と発表されただけで、シリーズは継続されるというウワサも飛び交っていますし、もしかしたらNetflixもできれば続けたいのかもしれません」(キー局プロデューサー)

 多くのファンがいまだにもやもやとした気持ちのままであり、また南海キャンディーズ・山里亮太らの出演者も批判にさらされている中で、問題点の精査や徹底的な検証、対処法の文書化などを早急に進めるべきところだろう。

2020/06/02 21:30
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