日本高野連は27日、ウェブ会議による理事会を開き、今夏の第102回全国高校野球選手権大会と地方大会の中止を受けて都道府県連盟が開催を模索する独自大会について、新型コロナウイルス感染症対策のガイドラインを各連盟に配布した。八田英二会長は「すべてを任せる訳ではなく共有する必要があり、決定内容を配布した」と語った。

独自大会は各地方連盟主催となり、大会名や1回戦のみかトーナメント方式か、7イニング制か、タイブレークを導入するか、時間制限を設けるかなどは地方連盟が対応する。ただし、1人1週間500球の球数制限は全国的に導入する。

保護者から参加同意書を取り、1日の試合対象者はチーム28人×2など96人想定で、選手20人の上限は各連盟が定める。スタンドへの保護者・控え部員の入場を認める場合、2メートル以上の間隔を指導する。2週間の行動歴を記録し、体温37・5度以上は入場不可。円陣や飲料の回し飲み禁止なども徹底する。一部自治体をまたぐ地区大会開催は禁止しない。秋の地方大会を考慮して原則8月末までに終了する。すでに福岡が唯一、開催断念を決めたことには「判断されたことを尊重したい」と八田会長は語った。

また日本高野連と朝日新聞社で総額1億9000万円の財政支援を行うことも発表。各連盟予算を勘案し、一部参加校の規模に応じて分配し、条件を満たせば寄付やクラウドファンディングも考慮する。なおプロ野球スカウト、大学・社会人関係者の視察可否については相談の上で協議する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5a8ad656a3e4993115663a91f82317400a85103a
5/28(木) 5:00配信