16日にヨーロッパ5大リーグの先陣を切って再開したブンデスリーガ。無観客で行われる試合は異様な雰囲気に包まれていた。

それから1週間、2週目の開催も同様に無観客であり、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染防止策を厳重にとって行われた中、
あるスタジアムのスタンドには多くの観客の姿が…。

スタジアムには300名程度しか入れない中で、その数1万2993人。由々しき事態かと思いきや、これはダンボールで作られた人だった。

この試みをしたのはボルシアMG。再開後初のホームゲームとなったレバークーゼン戦でお披露目となっていた。

ボルシアMGのファンは1人19ユーロ(約2200円)で段ボールを購入し、自身の写真が貼られた段ボールがスタンドに。およそ1万3000人も
集まると、遠目には一瞬観客がいるようにすら見えるから不思議だ。

これは中断明けが無観客試合となることが予想され、閑散としたスタジアムをどうにか解消するために、ボルシアMGのサポーターグループ
『FPMG』が発案したもの。サポーターは“ドッペルゲンガー(分身)"をスタンドに送り込み、チームをサポートするというものだ。

なお、この19ユーロのうち、2.5ユーロ(約290円)が『FPMG』の収益となり、2ユーロ(約230円)が『FPMG』の慈善キャンペーンに、さらに
2ユーロが地元地域への貢献のためにボルシア財団に送られる事になる。残りは段ボールサポーターの制作費に当てられる。

日本では、2014年5月28日に、大宮アルディージャがアウェイの鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで徳島ヴォルティスと
対戦した際に段ボールにユニフォームを着せてサポーターを増やしたことが話題となっていた。

一方、お隣韓国ではFCソウルが無観客のスタンドを賑わすためにラブドールでファンを模したものの、これは大きな問題となり、
韓国サッカー界史上最高額となる1億ウォン(約876万円)の罰金処分が下されていた。

ちなみに、ドイツ『ビルト』によると、レバークーゼン側にも6人だけ“ドッペルゲンガー”サポーターがいたようだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200524-00375061-usoccer-socc

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