https://jp.intheluggage.com/wp-content/uploads/sites/3/2016/01/main_01-13-546x364.jpg

テレビ朝日の『グッド!モーニング』にリモートインタビューで出演した医師(澁谷泰介氏)が自分が話した内容と違う形でインタビューを
切り取られて使われてしまったとしてFacebookに投稿したことがネット上で大きな話題になっている。

3年ほど前の話になるが、テレビ朝日、の報道局が担当する番組でいわゆる「識者インタビュー」のために中堅のディレクターが

私の元に送り込まれてきたことがある。30代と思われるそのディレクターは小さなビデオカメラ持参でやってきて筆者にインタビューした。
先方が聞きたいことは大雑把に言うと2、3の質問だったが、説明するのにやや複雑な言い方が必要だったので私は厳密を期してやや長く話をした。

そうしたところ、そのディレクターは満足できなかったらしく「番組で必要なのは〇〇秒なんです。長すぎます!」と言って、
「こういう話だけしてください!」と筆者に指示をし始めた。

テレビ報道の世界でドキュメンタリーやニュースの現場で取材を重ねてきた筆者にとって、
インタビューはどんな場合でも相手の生身の個性が投影されるものだという実感を持ってきた。
どんな相手でも話し方や個性、それから感情が乗ってきたときによりリアリティがある話し方になっていく。

それなのに予めこう話してほしい、などと相手に注文をつけるとしたら、相手の個性を軽視することだ。事実、そんな注文をつけたことは一度もないし、
そんな言い方をする取材者がいたなら信用できない。実際、筆者はこのときにそんなタイプのテレビ取材者に初めて会った。

特に「事実」を重視すべき報道局が所管する番組で、取材相手に「こう言ってほしい」などという言い方をするということは、
相手のオリジナルな語りを尊重することなく、相手を何かの部品のように扱うというのに等しい。

この人は日頃からよくこうやって取材しているのだろうなと判断した。
結果的に筆者のインタビューは放送されることもなく終わったが、テレビ朝日というテレビ局の「体質」に触れたような気がした。

少なくとも自分がいた局では入ってすぐの新人ならばいざ知らず、現場経験が少しでもあれば、
本人が話す内容にまでそうした「やらせ」みたいな注文をする人間はいなかった。そんな後輩が身近にいたら、怒鳴りつけて注意したはずだが、
このときは呆気にとられてショックを受けたことを生々しく覚えている。

以上は個人的な体験だが、今回の澁谷医師についても同様のテレ朝という局の「体質」が働いたのではないかという疑念を筆者は持ってしまう。

そうであれば問題は澁谷医師個人が納得すれば済むという話では終わらない。
ましてや『グッド!モーニング』という一つの番組だけの問題でもない。

テレビの報道というものを、インタビューというものをどのようにテレビ朝日という組織が考えているのか、
どのように社員やスタッフを日頃から教育しているのかという本質にかかわる大きな問題だ。

水島宏明 上智大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター
全文はこちら
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizushimahiroaki/20200510-00177763/

告発・テレ朝「グッド!モーニング」の取材を受けた医師「PCR検査を大規模に増やすべきではない、と答えたのが真逆に編集し放送された」
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1588916909/
テレ朝「グッド!モーニング」、捏造報道を謝罪へ「お考えを十分に紹介しきれなかった」 ネット「朝日新聞とテレ朝はゴミ以下」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1588981060/
テレ朝・グッド!モーニング 意見を真逆にして放送、医師の抗議受け訂正も 元NNNドキュメント「反省も検証も一切ない」
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1589364344/

関連スレ
江川紹子「報道ステーションは報道ではなくただの政治主張番組」「誰もおかしいと思わないのか」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1588928606/