2020年05月08日 14時02分00秒

著名な小説家であるアリス・ウォーカーは、自身の小説に登場するキャラクターが「自分のもとを訪れて話す」と説明しており、児童文学作家のイーニッド・ブライトンも登場人物の姿を見て、声を聞くことができると述べています。このように、小説家の中には作品に登場するキャラクターの声を聞くことができる人もいると知られていますが、新たな研究で調査対象となった小説家のうち、実に3分の2が同様の現象を経験していることが判明しました。

‘I’ve learned I need to treat my characters like people’: Varieties of agency and interaction in Writers’ experiences of their Characters’ Voices - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1053810019304155

Majority of authors ‘hear’ their characters speak, finds study | Books | The Guardian
https://www.theguardian.com/books/2020/apr/27/majority-of-authors-hear-their-characters-speak-finds-study

Most Authors Can ‘Hear’ Their Characters’ Voices Talking to Them, Survey Reveals
https://www.sciencealert.com/most-authors-can-hear-their-characters-voices-in-their-head-and-some-can-talk-with-them-survey-reveals


イギリス・ダラム大学の研究チームは大手新聞のThe Guardianと共同で行った研究で、2014年または2018年のエディンバラ国際ブックフェスティバルに参加したプロの小説家を対象に聞き取り調査を実施しました。調査の結果、回答した181人の小説家のうち63%が「執筆中に登場人物の声が聞こえる」と答えたほか、15%は「自分自身が登場人物と会話できる」と述べたそうです。

ある回答者は、「私は彼らの声を頭の中で聞いています」と述べ、それぞれのキャラクターが明確な声質とトーンを持っているため、複数のキャラクターが話していても誰が誰なのかを常に把握できると答えたとのこと。別の回答者は、自分自身が心の中でつぶやく声とキャラクターの声は別物であり、キャラクターが話している時の自分はまるで観客のような立場にあると述べました。また、多くの小説家はキャラクターの声が頭の中で聞こえると答えたものの、中には実際に現実と同じような声が聞こえたと報告する人もいました。

また、回答者のうち61%は、自身が書いている小説のキャラクターが自分の手を離れ、キャラクター自身の意思で独立して行動することができたと回答しました。回答者の中には「彼らは時々、私が頭の中で持っている彼らへの考えが間違っていると教えてきます。彼らは私に対し、自分がそのように振る舞ったり話したりしないと言ってきます」と述べる人や、「私は作中で起こっている出来事に、時々驚かされます。私が作品を作っているにもかかわらず、自分がシーンを目撃して会話を聞いているかのように感じることがよくあります」と主張する人もいたとのこと。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://gigazine.net/amp/20200508-most-authors-hear-characters-voices/