5月1日に放送予定だったバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK)が休止となった。NHKは、新型コロナウイルスに関する政府の専門家会議の内容を詳しく伝えるため、ニュース番組の放送時間を拡大するにあたり、休止を決めたと説明している。番組にレギュラー出演しているナインティナイン・岡村隆史が“女性蔑視発言”でバッシングを浴び、ネット上では岡村の番組降板を求める署名活動まで起こっていただけに、世間では放送休止の背景をめぐり、臆測を呼んでいるが……。

 岡村は4月23日深夜放送のラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)内で、「新型コロナウイルスの影響による生活苦となった女性が、風俗店に勤めだすのではないか」と期待する趣旨の発言をした。

「その後、岡村は、所属する吉本興業を通じて謝罪コメントを発表した上に、同30日の『オールナイトニッポン』生放送でも、繰り返し反省の弁を述べていた。さらに、途中から番組に参戦した相方・矢部浩之からもダメ出しを連発され、一通りの“禊ぎ”は済ませたと言えます」(芸能ライター)

 その『オールナイトニッポン』放送翌日のタイミングで『チコちゃん』が休止になったため、ネット上では「やはりNHK的には許されなかったのか」「このまま番組打ち切りもあるかも」といった意見がいくつも散見される。

「しかし、実際のところは、単純に『放送できる素材がなくなった』ことによる休止です。NHKも先頃から、新型コロナウイルスの拡大防止のため、番組収録を見合わせています」(NHK関係者)

 そして、岡村に降板を求める声が出ているが、局としては「岡村イジメ」につながりかねない点を問題視しているのだとか。

「確かに、岡村のラジオでの発言内容は明らかに不適切でしたし、ネット上で、あの発言がいかにモラルに欠けたものだったのか、議論が巻き起こったのも、当然の流れと言えるでしょう。その中で、子どもが見る番組に出演するのは『ふさわしくない』という声が上がったのも理解できますが、一方で、特に考えもなく、憂さ晴らしで岡村を叩いているだけではないかとの声も、決して少なくないような気がします。ネット上でこうした『イジメ』のような事態が起こっていることも、局内で問題視されていますよ。この流れで、番組を打ち切りにしたり、岡村を降板させることは、そのイジメに『加担する行為』と受け止められかねません。番組や局としては、そうあってはならないと、視聴者の意見も参考にしつつ、今後の岡村を見守っていくというモードになっていますね」(同)

 『オールナイトニッポン』放送中から、ネット上でも岡村やナインティナインの今後に期待するという声が増えていただけに、新型コロナ騒動終息後の『チコちゃん』再開に注目していきたい。

2020/05/02 12:00
https://www.cyzowoman.com/2020/05/post_282555_1.html

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