米国で雌伏の時を過ごす前2冠王者をオンラインインタビュー
「THE ANSWER」のオンラインインタビューに応じた総合格闘家の堀口恭司【写真:荒川祐史】

総合格闘家の堀口恭司(アメリカン・トップチーム)。世界初のベラトール&RIZINの2つのベルトを保持していた男は今、
米国でコロナ禍に見舞われていた。THE ANSWERのオンラインインタビューに答え、右ひざのリハビリの進捗状況や、
現在の生活について語った。またインターハイが中止となるなど、苦境にあえぐ日本の高校生にもエールを送った。


――米フロリダ州のココナッツクリークに拠点に置く堀口選手。米国では新型コロナウイルスの感染者数は110万人を突破。死者も6万6000人を超えるなど、日本以上に感染が広がっていますが、現状を教えてください。

「外を人が歩いていることはありません。自分が住んでいるところはもともと歩行者は多くはないのですが、車の数も少ないですね。逆に目立つのが走っている人。今までは見たことがありませんでした。コロナの影響でずっと家にいる人が多くて、ストレスが溜まってるんでしょうね。少しでも体を動かしたいんじゃないかと。もともとアメリカ人はマスクをしないのですが、今はみんなマスクをしています。不思議な感覚ですね」

――堀口選手もストレスが溜まっているのでは?

「僕はジムの2階に住んでいるので、いつもと変わらないといえば変わらない生活をしています。今は練習しているか、寝ているかですね。困るのはショッピングモールが閉まっていること。イヤホンが壊れてしまって修理しようにもできない。食事をするにもどこのレストランも空いていないので、自分で作るようにしています。生姜焼きとカレーを繰り返し作っています。美味しくはないですね(笑)。

 食材を買う場所はあるのですが、そこも厳しくなっています。今はマスクをしないと店に入れません。ただそのマスクも手に入らない状況です。僕はマスクは1枚だけもらって、それを使い続けています。何度も使っていますね。日本のファンの方が送ってくれると言って下さるのですが、申し訳なくて……。顔にタオルを巻いて入ることもありますね」

――練習も思うようにはできない現状では?

「ジムにコーチと選手何人かが来て、多く集まるとだめなので、3、4人でやっていますね。練習できるのはプロだけ、一般の方はクローズにしています」

――昨年10月に右ひざ前十字靭帯の断裂と半月板損傷で全治10か月の重傷を負いました。怪我の回復具合は?

「リハビリは週に3回。まだ10分くらいしか走れませんが、筋トレの強度は上がってきています。ジャンプや縄跳びもできるようになってきました。左右の足の太さも一緒くらいになってきて、いい感じに回復してきています。
怪我の回復だけでいうとマックスに近い。感覚的な部分も含めると50〜60%というところです。リングに上がるのが楽しみです。自分が今できることは、体の部分も含めて100%にもっていくこと。
だから焦ってはいないです。リベンジしたい相手もいるし、目標がしっかりありますから」

https://news.yahoo.co.jp/articles/4bc0ed35d47621395fa1c5e65230a87d6896c011
5/4(月) 10:33配信