2020年04月25日 17時00分
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1829409/

 放送終了したにもかかわらず、まだ“呪い”は終わっていないのか…。昨年放送されたNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」では、出演者が次々と問題を起こしたり不幸に見舞われ、「いだてんの呪い」と言われた。だがその流れは、年が明けても一向に収まる気配はない。

「いだてん」は、1年を通した全話平均視聴率が8・2%。「平清盛」(12年)、「花燃ゆ」(15年)が持っていた12・0%という最低記録を大幅に更新した。

 それだけではなく、出演者にスキャンダルが相次いだ。まずピエール瀧が麻薬取締法違反容疑で逮捕、有罪判決を受けたことで撮り直しを迫られた。さらに後半の主人公・阿部サダヲが交通事故を起こしたかと思えば、「チュートリアル」の徳井義実は税金の申告漏れが発覚して活動自粛に追い込まれた。

「あまりにも悪いことばかりが続くので“いだてんの呪い”と言われるようになりました。ただ放送が終わり、ようやく出演者やスタッフ一同、呪いから解放されたかと思ったのですが…」(芸能関係者)

 しかし、まだまだ終わっていなかった。そもそも「いだてん」はオリンピックをテーマにしたドラマで、日本が初参加した1912年のストックホルム五輪から64年の東京五輪までを描いたものだ。もちろん2020年の東京五輪に向けて企画されたものだが、肝心の東京五輪が新型コロナウイルスの感染拡大で、1年間延期されることが決まったのだ。

 さらに今年3月末には、脚本を担当した宮藤官九郎が新型コロナで陽性と判定されたことを発表。幸い今月7日に退院し、20日に経過観察の期間が終了したと報告した。

 偶然とはいえ、こうも続くと“呪い”と感じてしまうのも人間の心理。もうこれ以上、何も起きないことを願いたい。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)