こうして志村は政府に殺された。

17日 倦怠感があり自宅静養 発症1日目
18日 自宅静養       発症2日目
19日 自宅静養 呼吸困難  発症3日目 
20日 訪問診察を受ける 強い肺炎症状でコロナの疑いがありようやく検査 発症4日目

政府の検査方針は、
当初は老人や持病がある人という例外事項はなく、
 「37.5℃以上が4日以上」かつ「武漢地域から帰国した人と濃厚接触した人」
のみが保健所へ連絡して検査、あとは自宅で様子見、という指示だった。その条件がTVや新聞などで報道された。
次に、何日かたって武漢周辺地域という条件は外されて、
「37.5℃以上4日以上」か、「武漢地域からの帰国者と濃厚接触」のそのいずれか、
が条件となった。
このあたりまで新聞やTVなどで検査の条件として盛んに報道していたので、
志村をはじめとして、検査の条件は上記のものだと思っている人が多い。
そしてさらに日がたって、ようやく、
「老人や持病のある人は37.5℃以上が2日目」、という条件がいつのまにかくわえられた。


つまり志村は当初の政府の検査条件通りに行動していた。
最初からこのおかしな検査条件さえなければ、
志村は倦怠感のあった初日に医者に診てもらってたことだろう。
遅くとも呼吸困難になっている19日には入院していた。
コロナは急速に悪化するので初期の治療が大事だと分かっている。
コロナの治療は寝ている以外何もできないわけじゃなく、
アビガン他いろいろな治療薬が段階に応じて投与される。
ワクチンのようにほぼ確実に効くものはないってだけだからね。
体力がある初期に見つければ生還しやすい。志村は4日も待って呼吸困難になるまで入院しなかったから遅すぎた。

政府が決めた「4日」は単に検査キットが少なくて検査を絞るために設定された日数。
その証拠として、

3月10日の参院予算委員会で、政府の専門家会議副座長の尾身茂が、
「厚労省の相談目安『37.5℃以上で4日間自宅で様子見』というのは、まだ検査のキャパシティーが少ないという問題を考慮して検査数を絞るためのもの。
できることなら、個人的には初日(1日目)でもいいと思っている。」

と言っている。
つまり、本来あるべきとおりに志村は初日の倦怠感のある日に医者に行って検査できれば、助かっていた可能性が高い。

日本の検査キットが他国に比べて大幅に少ないのは、
この10年ほどずっと日本政府は感染症対策予算を削ってきたから。
その失策を世間に知られないようにするために、「検査はしないほうがいい」などと無知をだましてきた。
そのため、4日待機などと言うバカげた方針が出来上がり、志村はそれを守って初期治療が遅れた。
政府に殺されたといってよい。
これは志村の死を利用した政権批判なんかではなく、現在も他の人に起きうる現実。

そして、
↓みたいなやつらも、検査を拡充させない世論づくりをしてしまった志村殺し加担者。

橋下徹「検査拡大は医療崩壊する。安倍首相の政治決断を断固支持する。致死率もそれほど高くなさそうだ。インフルエンザのほうが死んでる。」
麻生太郎「一言で言えばウイルス性の風邪。風邪と変わらない」
古市憲寿「治療法もないのになんでみんな検査を受けたがるの?」
堀江貴文「日本のコロナ対応は過剰すぎる 騒いでるのは情弱だけ。この異常な自粛ムードはおかしい。完全にやりすぎ」
太田光「怖がりすぎ。マスコミがあおりすぎだと思う。若者は家で寝てれば治る程度。」
デーブ・スペクター「自粛やりすぎです。群集心理的にただ波に乗っているだけ」
岸博幸教授、コンサート中止を呼び掛ける意見に「賛同できない。 感染者は1000人超だが311人が退院し、治っている。そっちも見ろ。」
ネット「検査は医療崩壊させるだけ!検査を増やすな!日本のやり方が正解!」