大阪府は24日、政府の緊急事態宣言を受けて出した休業要請に応じない府内のパチンコ店6店舗の名前を公表した。緊急事態宣言の発令後、休業要請に応じない事業者名の公表は全国で初めて。

 発表によると、6店舗は「丸昌会館」(大阪市)、「だるま屋」(同)、「P.E.KING OF KINGS大和川店」(堺市)、「HALULU」(同)、「ザ・チャンスα」(同)、「ベガス1700枚方店」(枚方市)。業界団体によると府内には2018年時点で700店以上のパチンコ店がある。府は休業要請をしたにもかかわらず営業を続けていた三十数店舗のパチンコ店などに、文書や電話、訪問などで休業要請を行ってきたが、24日正午までに、この6店舗は応じなかったという。

 改正新型インフルエンザ対策特別措置法45条では、都道府県知事が要請や指示をした際には、事業者名などを公表することを定めている。

 府のコールセンターには、23日までに「休業要請の対象なのに店が開いている」「夜中まで営業している」などの連絡が計1283件寄せられているという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200424-OYT1T50133/