新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった岡江久美子さんの夫で俳優の大和田獏(69)と、一人娘で女優の大和田美帆(36)が23日、連名コメントで「悔しい」と無念の思いを明かした。
この日、自宅にいた夫は憔悴(しょうすい)しきった様子で「そっとしておいてください」と答えるのがやっと。タレントの薬丸裕英(54)を始め、芸能界からは驚きの声が相次いだ。

悲痛な思いが、コメントからにじみ出ていた。父娘は連名で「今はただ残念で信じがたく、悔しくて悔しくて他は何も考えられない状態です。どうかそっと送って頂きたいと願っています」と心境を吐露した。

岡江さんの体調が急変して緊急入院した6日から、たった2週間余り。獏は入院した6日にLINEでやり取りしたのを最後に、自粛要請に従ってお見舞いも控えていた。訃報に接し、ガラス越しに岡江さんの亡きがらと最後の対面を果たした。
この日夕方、都内の自宅でインターホン越しに報道陣の問いかけに応じたものの「そっとしておいていただけますでしょうか…。
コメントを出した通りですので」と消え入るような声で答えた。

岡江さんが闘病していたことも、この日初めて明らかになった。美帆は岡江さんが亡くなる約6時間前の22日午後11時過ぎ、「軽症」と診断されて自宅待機していた埼玉県の50代男性が亡くなったニュースを引用してツイッターを投稿。
「だから絶対かからないようにするしかないんです。うつさないようにするしかないんです。コロナ、怖いんです」と強く訴えかけていた。

獏、美帆ともにこの日までに発熱やせきなどの症状は出ていない。岡江さんの入院後、亡くなるまで対面できなかったため濃厚接触者には当たらないという。

大和田と岡江さんは、78年春にNHK「連想ゲーム」の共演をきっかけに出会った。81年にはテレビ朝日系土曜ワイド劇場で夫婦役も演じた。
83年1月に婚約を発表した会見では、お互い「クミちゃん」「バクちゃん」と呼び合うことを明かした。同3月に結婚し、8月に長女・美帆が誕生。
結婚30周年の“真珠婚”となった13年には「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、おしどり夫婦として知られた。

岡江さんはTBS系「はなまるマーケット」(96〜14年)、大和田はテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」(98〜09年)と長らく、ともに生番組に出演。
岡江さんは同番組卒業が決まった後、「(夫婦)2人でゆっくりと朝を迎える新しい生活が楽しみ」と語っていた。15年には初孫も誕生。
岡江さんの無念、また家族の悲しみは計り知れない。

 ◆コメント全文

岡江久美子が4月23日5時20分に新型コロナによる肺炎の為、永眠いたしました事をご報告いたします。
今はただ残念で信じがたく、悔しくて悔しくて他は何も考えられない状態です。どうかそっと送って頂きたいと願っています。
仕事関係者の方々、ファンの皆様、ご友人の皆様、長いお付き合いを感謝致します。
また、全力を尽くして治療にあたって頂いた医療関係者の皆様に心から感謝いたします。
ありがとうございました。皆様、コロナウイルスは大変恐ろしいです。どうかくれぐれもお気をつけください。

大和田獏 大和田美帆

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-04230320-sph-ent
4/24(金) 8:00配信