◆年老いた「わさお」の静かな生活

不細工だけどかわいい「ぶさかわ犬」として、全国的に知られている鰺ヶ沢町の秋田犬、「わさお」は、人間で言うと80代から90代になり、最近は歩くのが難しくなっています。

「わさお」は、2007年秋、1歳前後で、鰺ヶ沢町の観光施設の近くで捨てられていたのを、イカ焼き店の店主が引き取って育ててきました。
ライオンのようにフサフサした長い毛と小さな目が愛らしいとして、2010年にインターネット上で評判となり、その翌年には映画にもなりました。
この「わさお」は、イカ焼き店の看板犬として、またJR鰺ケ沢駅の「観光駅長」としても長年活躍してきましたが、人間の年齢で80代から90代となり、すっかり体の衰えが目立つようになりました。
いまの飼い主の菊谷忠光さんによりますと、「わさお」は、今月1日から足腰に力が入らず、歩くのが難しい状態となっていて、店内に用意された布団の上で暮らしているということです。
ただ、食欲もあり、呼びかけにもしっかり反応しているということで、菊谷さんは、「わさおもがんばっています。皆さんも新型コロナウイルスに負けないでください」と話していました。
菊谷さんは、新型コロナウイルスの感染拡大の防止や「わさお」の負担軽減のためにも、店への問い合わせや直接、訪問することは控えてほしいと話しています。

04月21日 20時22分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20200421/6080008283.html