キャラだと信じたい。でも……
天然キャラで大人気の脱力系タレントAがいま、テレビ仕事を激減させているという。
実際、少し前まで大好評だった番組を降板しており、業界人からは「以前から兆候が出ていた軽度の認知症が悪化している」との話も聞かれる。

「物覚えが悪くなって本人は『孫の名前が覚えられない』と言っていたそうですが、かなり前から仕事現場ではスタッフの名前を間違えまくっていて、10年以上の付き合いのスタッフ
を有名俳優の名前で呼んだこともありました。記憶力に難が見られたのは7〜8年ぐらい前からですが、あの天然キャラのおかげで誰も問題視してなかったんですよ」(テレビディレクター)

そもそも軽度認知障害は一般的に、健常者と認知症の中間ぐらいの症状だとされる、他者には判別しにくいものだ。服を着替えたり、風呂に入ったりする日常の行動には問題がないが、知人の名前や
、数時間前に食べた食事のメニューを思い出せなくなったりするというもの。天然キャラで笑いを取るタレントとなれば、なお深刻に見る人はいなかっただろう。

「本人が『え〜そうだったっけ? 覚えてないなあ』なんて共演者に笑われるシーンは数知れず、視聴者も気に留めなかったはずですよ。
ドラマ出演でセリフを一言も覚えず撮影に来ていても、みんなそういう人なのだと思っていたそうですし」(同)

不幸中の幸いは、以前テレビ番組の企画で最新の脳検査をしてもらったところ軽度の認知障害との診断が出たことだった。

「本人もさすがに驚いて、ずっと進行を遅らせる努力はしてきたそうです。ただ、番組で医師が予告したのは『悪化するかも』というもので、
いま症状の悪化と感じる関係者が増えているんです。みんな口に出して言いはしないけど、仕事を振りにくくなっていますよ」

新型コロナウイルスの問題が深刻化する前の2月中旬、Aと会ったというテレビ関係者に話を聞くことができた。

「話は普通にできたし、以前とあまり変わらなかった。マネージャーの人も特に何も言ってなかったし、
いまも日常生活は大丈夫そうに見えます。ただ、僕の名前を間違っていて、訂正しても最後まで直っていなかったですね」

心配なのは現在の新型コロナウイルスによる自粛問題だ。

多くのタレントが外でのロケやイベント仕事などを失っていて、高齢タレントの場合、仕事自体が老化を防ぐリハビリみたいになるところもあり、
緊急事態が解除される頃には衰えがもっと顕著になる不安がある。悪化しているとされる症状が本当にキャラのせいだったらいいのだが。(藤堂香貴/NEWSIDER)
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