「『報ステ』で富川アナとコンビを組む徳永有美アナも目下、自宅待機となっています。現在、うちの報道局は“総崩れ”に近い状態。彼女にも感染の可能性は十分にあります」(先の局関係者)

 というのも「報ステ」の現場では、

「オンエア前には、スタジオ横の個室で富川アナと徳永アナ、チーフプロデューサーをはじめ当番デスクや総合デスクらが集まり、打ち合わせが行われてきました。ですが、互いの距離が近い上に、富川さんを始めほとんどの人がマスクもしていませんでした」

 つまりはいつ感染してもおかしくない環境で、これでは徳永アナの夫・内村光良も気が気でなかろう。

 あらためて長野保健医療大学の北村義浩特任教授が警鐘を鳴らす。

「一時的に症状が治まったかと思えば、その後、悪化するといった状態を繰り返すのがコロナウイルスで、今回の富川さんは、典型的な罹患者といえます。本来であれば最初の発熱の時点で産業医などに相談し、自宅待機を選ぶべきでした。現在、全年代で約15%が重症化しており、40、50代でも5%ほどが該当します。富川さんの今後も、決して予断を許しませんし、番組内にはまだ無症状の感染者がいるかもしれません」

 9日に亡くなった大阪・毎日放送の取締役は、肺炎と診断されてからわずか5日後、PCR検査で陽性が判明して2日後に命を落としている。このスピードもまた、コロナの恐ろしさである。テレビ朝日に聞くと、

「(富川アナは)咳や倦怠感といった症状はなく、4月5日以降は発熱もなかったことから、新型コロナウイルスには感染していないものと考えてしまい、結果的に報告が遅れてしまいました」(広報部)

 が、先の「報ステ」関係者は、

「富川さんと濃厚接触していたスタッフたちは、感染発覚直前まで取材活動を続けていて、中には病院を取材した者もいます。“医療崩壊を招きかねない”と指摘されても仕方ありません」

 無自覚な行動を戒めるはずの番組が、メガクラスターを生んでは元も子もない。