「現在、入院中の富川さんの症状は深刻だと聞いています。ひとたびコロナウイルスに感染すると、症状が鎮まったかに見えて急変することがあるという。やはり、といった思いです」

 声を潜めて明かすのは、さる「報ステ」関係者だ。“看板”である富川悠太アナ(43)の「陽性」をテレ朝が発表したのは、今月12日。同局の関係者が言うには、

「富川アナは在宅勤務だった3日と休日の4日に38度の発熱がありました。5日には平熱に戻って6日からは通常出勤していたのですが、7日の本番中に痰がからむ症状が出て、8日頃から息切れを感じている。9日も平熱ではあったものの、階段や早歩きで息苦しさを自覚していました」

 とのことで、

「翌朝も症状が続き、都内の病院で受診すると直ちに入院することに。CT検査で肺炎症状が確認されPCR検査を受け、11日に陽性と判明したのです」(同)

 同日夜、富川アナの感染を他メディアが報じたこともあり、テレ朝は翌日に発表せざるを得なくなったという。つまりは後手に回った格好で、

「会社側の対応はもちろん、発熱後の彼の行動にも、疑問を抱かざるを得ません」

 と、この局関係者は不信感を露わにする。

「実は、番組と社の上層部は、9日の放送終了後に富川アナから不調を伝えられていた。にもかかわらず、番組スタッフには安直な自宅待機の指示を出すだけ。“翌週の放送ありき”で対策を練ることに腐心していたのです。富川アナの代役やスタッフの配置といった調整ばかりが優先され、情報の周知が徹底されなかったので、なぜ帰宅させられるのか分かっていないスタッフもいたほどです」

 現に、10日の夕方には、

「事情も明かされないまま、富川アナと濃厚接触の疑いがあるスタッフ20名ほどが自宅待機となり、現場が回らなくなった。何しろ、全体指揮を執るチーフプロデューサーまで現場を離れる事態となったのです」(同)

 10日のオンエアは、金曜日のMCであり現在は富川アナの代役も務める小木(こぎ)逸平アナ(45)が乗り切ったわけだが、翌11日になっても社の幹部から“情報開示”はなされなかった。が、前出の「報ステ」関係者は、

「この日、富川さんがPCR検査を受けているとの話がどこからともなく伝わり、一気に危機感が広まりました。うちと同じスタジオを使っている『グッド! モーニング』では“週明けの放送は屋上でやるべきだ”との声も上がり、『報ステ』でも自宅待機の人数が次々と増えていきました」

 そんな状況下にあって、

「感染経路を調査する過程で、番組幹部からは“もしや富川は彼女と接点があったのでは”との見方も出たと聞きました。“彼女”とは、9日にテレ朝初の感染者となったCG制作を担当するグループ会社の女性社員。“それはないだろう”という結論に至りましたが、真相は分かりません」(同)

 そして問題の11日夜。「報ステ」スタッフをはじめ、多くのテレ朝社員は報道で“富川アナ感染”を知るはめになる。

「番組MCなどの自局人事を、スポーツ紙や週刊誌で初めて目にすることは時々あります。ですが、命に関わる情報を他メディアによって知らされるとは……。社員の間では“会社はなぜもっと早く知らせなかったのか”との怒りが渦巻いていて、親から“そんな会社なんて辞めろ”と怒鳴られた社員もいました」(前出・局関係者)

 つづく

4/21(火) 5:59配信 ディリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200421-00622338-shincho-ent

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