新型コロナウイルス禍の影響で公式戦を中断しているJリーグが、再開から1カ月程度を「無観客試合」とする案を検討していることが16日、分かった。
現在は6、7、8月と3パターンの再開案を検討中。関係者によれば「安全性」の観点から、いずれの場合も無観客でのスタートを視野に入れているという。

Jリーグでは座席の前後左右を空け、アウェー観戦は自粛、入場は収容率50%以下を基準に再開することが大前提。だが、大規模スタジアムでは50%以下でも2万〜3万人に達する。
入退場時や移動時の公共交通機関で3密(密閉、密集、密接)を避けるのは困難と指摘する関係者も多い。

観客の声もサッカーの一部であり、各クラブの重要な収入源だ。だが最優先は観客の安全。3月には鹿島―札幌、名古屋―横浜FCなどが無観客で公式戦に近い形の練習試合を実施しており、
万全なコロナ対策でリスクを大幅に抑えた実績もある。前日、村井チェアマンは「(再開案は)1カ月タームで考え、どんな手を打てるか、検討している」と話した。

まだ先の見えないコロナ禍。過去の無観客試合は14年3月、一部サポーターの不適切な横断幕掲出を受けて行われた浦和―清水戦(埼玉)の1度だけ。
一斉無観客開催となれば極めて異例だが、段階的に観客動員を進めることも再開への近道の一つとなりそうだ。

4/17(金) 5:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200417-00000064-spnannex-socc

14年3月、無観客で行われた浦和ー清水戦
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