コロナ対策 一律10万円給付に変更
2020-04-16 15:58:50

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済対策で、安倍首相は、公明党の要請を踏まえて、
現金10万円の給付を実現するために、補正予算案を組み替える方針を自民党の幹部に伝えました。

公明党は、昨日15日、山口代表が安倍首相と会い、現金10万円の一律給付を、
経済的打撃を受けた世帯に30万円給付というやり方に変えて行うよう、そのために補正予算案を組み替えるよう要請していました。

それを受けて、自民党と公明党の幹事長、政調会長が話し合いましたが、昨日は、平行線で結論は出ませんでした。
山口代表は、今日16日午前、安倍首相と電話で会談し、安倍首相は「引き取って検討する」と述べた、とのこと。

山口代表は、党の中央幹事会で「今回の補正予算案で、届く範囲が極めて限られる30万円の給付をやっても、どれだけの国民の支持が得られるのか。
もっと広く対応できる一律10万円の給付を補正予算案を組み替えてすべきだ」と述べていました。

政府の対応について、世論調査で支持率が落ちたり、不満が続出していたことから、安倍首相が追い詰められて決断した、といわれています。

当初の世帯単位で、2割の世帯しか受けられない給付の案は、いったい誰が考え、どのように練られたものだったのでしょうか。
私も指摘しましたが、世帯単位だと人数によって不公平だし、世帯主の所得の減少しか考慮しない当初の案では、
妻の収入について考慮されていないなど、問題が多いものでした。諸外国では、現金給付も、所得補償も、個人単位で行われています。

その後、政府は、世帯単位といっても、1人の場合、2人の場合などの給付額を変え、
妻の収入も考慮するように改め、仕組みがクルクル変わって、訳がわからなくなっていました。

今回の一人ずつに一律に給付というやり方は、考え方としてよいと思います。
所得制限をつけるか、まだ結論が出ていませんが、所得制限をつけると、その精査に時間がかかります。
いったん、一律に給付して、高額所得者からは後でとる、というやり方が、一番早いのではないでしょうか。

衆院予算委員会の理事懇談会は、補正予算案を巡って開かれ、審議日程などを協議する予定でしたが、
補正予算案の組み替えが求められるということで、開催は見送られました。

こうした、政府与党内でもめて、補正予算案の組み替えに時間がかかり、今現金が必要な人に、いつまでも届かない、
ということは、避けてもらいたいものです。

安倍首相の周囲にいて、1世帯2枚の布マスク配布を考えた人と、星野源さんの「うちで踊ろう」を、
音楽へのリスペクトもなくバックグラウンドミュージックのように使ってイスで寛ぐ安倍首相の姿を、
星野さんに断りもなく、SNSで公開した案を考えた人は、同一人物、と報じられています。

もっと有能なブレーンを持ち、現場の声に耳を傾けて政策を作らないと、
コロナだけでなく経済で命を失いそうな人の救済には、間に合わないと危惧しています。

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★小宮山洋子(71歳)のプロフィール
小宮山 洋子(こみやま ようこ、本姓:加藤、1948年(昭和23年)9月17日 - )は、日本の元政治家、元NHK解説委員・アナウンサー[1]。
衆議院議員(4期)、厚生労働大臣(第14代)、内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)、
厚生労働副大臣(菅第1次改造内閣)、民主党財務委員長、参議院議員(1期)を務めた。元東京大学総長の加藤一郎は実父。
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