安倍晋三首相(65)がシンガー・ソングライターで俳優の星野源(39)が公開した楽曲「うちで踊ろう」とコラボした動画配信(本紙昨報)が、なおも波紋を広げている。

 動画は安倍首相が12日に公式SNSで公開したもので、アコースティックギターを弾き語りする星野の動画とのコラボで、自身が犬と触れ合い、優雅にくつろぐ様子を組み合わせた。しかし、ネット上で「なにこれ?」「何様」などと大炎上。

 13日の会見で菅義偉官房長官は「ツイッターで確認できる範囲では過去最高の35万を超える『いいね』をいただくなど、大きな反響をいただいており、多くの皆様にメッセージが伝わることを期待している」と前向きに説明した。だが、動画公開が安倍首相自身の発案なのか、どういった狙いがあったかについては、何も説明しなかった。

 自民党内では安倍首相と星野のコラボを思いついた人物は、本紙の指摘通り「昭恵夫人ではないか」とみられている。

「安倍首相はビートルズのファンですが、今どきの日本のポップミュージックが好きなんて話は聞いたことがない。でも、昭恵夫人は星野の大ファンだから、やはり動画配信の黒幕でしょう」(自民党関係者)

 昭恵夫人が仕掛け人だとしたら、このタイミングで動画配信をした狙いは何なのか? 

 一説によると、米歌姫のレディー・ガガを意識したものだという。新型コロナウイルス感染者数が世界一の米国は大変な状況。ガガは現場で奮闘する医療従事者に、謝意を示すテレビとインターネットでの中継ライブを日本時間19日午前に配信する。これに昭恵夫人が触発されたとの見方だ。「80年代のニューウエーブをリアルタイムで体験した世代の昭恵夫人は、いち早く新しいことをやりたいタイプです。もっとも予想に反して叩かれたことには気付いていない可能性がありますが」(同)

 皮肉にも安倍首相のくつろぎ動画は、最前線で闘っている医療従事者たちの神経を逆なでしたとの批判が多い。またまた野党側が動画公開についての経緯を追及する構えを見せている。

4/14(火) 17:10配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200414-00000039-tospoweb-ent