テレビ朝日「報道ステーション」のメインキャスターを務める同局の富川悠太アナウンサー(43)が、
新型コロナウイルスの感染検査で陽性と確認されたことが11日、分かった。

テレビ界では先月末にタレントの志村けんさん(享年70)が新型コロナによる肺炎で他界するなど、感染が拡大。
報道番組でも初めて感染者が出た衝撃は大きく、今後の放送態勢に影響が出るのは必至だ。

富川アナに異変があったのは今月7日。

政府が緊急事態宣言を発令した日で、番組途中から明らかなかすれ声になり、苦しそうな表情も見せた。

終了後には視聴者から心配する声が上がるほどだった。

スポニチ本紙の取材ではこの日までに感染を調べるPCR検査を受け、陽性と確認された。感染経路は分かっていないという。
報道番組に携わっていることもあって本人に公表する意志があり、テレ朝が12日に発表する方向で調整している。

富川アナは報ステの月〜木曜を担当。直近の6〜9日も休むことなく出演しており、コロナ関連のニュースを連日報じていた。

感染拡大を受け、各局の報道番組では出演者がスタジオ内で距離を取って座るほか、出演者を別の場所から中継出演させるなどの対策を取っている。
報ステでも、富川アナとフリーの徳永有美アナ(44)が2メートル以上の間隔を空けて出演している。

 ただ、関係者は「放送中はマスクを着けることができないし、打ち合わせで徳永アナやスタッフと接する機会がある」と指摘。
徳永アナが濃厚接触者と判断されれば、しばらく出演は難しく番組はメインキャスター2人を欠く事態となる。
さらに、テレ朝のアナウンス部内で濃厚接触者がいた場合、ほかの番組に影響が広がる可能性もある。

今月9日には、毎日放送(大阪市)の東京制作局を管轄する岡田公伸取締役(享年60)が感染判明からわずか2日後に急逝。
感染拡大が続く中で、報道番組は「使命」として放送を続けている。
富川アナの感染は今後、どのような報道態勢で続けていけばいいのか、極めて難しい問題を突きつけている。

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