東京・恵比寿で人気熊本料理店「馬肉屋たけし」を営むお笑いタレントのドロンズ石本(46)が10日、電話取材に応じ、苦しい経営状況を明かした。

新型コロナウイルスの影響を受けて店の売り上げは「90%減。もって2〜3か月」と落胆。
この日の都の休業要請施設発表を受けて、夜の時間短縮営業を決断したというが、疑問や不安は払拭できていないようだ。

「闘うだけ闘いたい」。石本は声を絞り出した。売り上げ90%減という苦しい状況の中、追い打ちをかけられた。
小池都知事がこの日、居酒屋を含む飲食店の営業を午後8時まで、酒類の提供を午後7時までと要請。
「お客さんを第一に考えないと。言われたことは守るしかない」。
要請通りの時短営業に踏み切るというが、すでに11日午後7時から予約が入っているといい、悩みは尽きない。

熊本直送馬肉がウリの「馬肉屋たけし」。従来は午後6時から深夜1〜2時まで営業していたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を加味し、
2週間前から閉店を午後9〜10時ごろに変更。テーブル数を減らすなどして“3密”を防いだ。

今月6日からランチやテイクアウトも開始した。宅配ポータルサイト「Uber Eats」や「出前館」に登録しようとしたが、

「登録するだけで1〜2か月待つ。殺到しているみたい」と実現には至っていない。10人いたアルバイトには休んでもらった。

「苦渋の決断でした。合わす顔がない」と声を震わせた。
現在は1日10〜15人ほどがランチに来ているが、売り上げの穴埋めにはつながっていない。

飲食店を経営する仲間からは都の要請に疑問が浮上しているという。
「テイクアウト専用に、午後8時以降開けるのは可能なのか? 知り合いには『午後9〜10時にテイクアウトが入ることが多い』と言っている人もいた。
判断が難しいですよね。声を大にして聞いてみたい」と、首をかしげる。

さらに、“都内格差”も感じていた。「恵比寿や銀座は人が来ない。
でも、蒲田、経堂や荻窪とか郊外のお店は売り上げが1・2倍のところもあるみたい。
忙しくて『飲食ってそんなに大変?』って。みんな地元の近くで食べているんでしょうね。
そういうお店からすれば『これだけ入っているのに、どうして短縮?』と不満も出てくるんじゃないか」と指摘。
「いっそのことロックダウンしてくれと思うほど。足並みをそろえてやらないとダラダラ状況が続くんじゃないか。要請通りやって早く終息することを願うしかない」。客の笑顔が戻る日を信じている。


◆馬肉屋たけし 2007年にオープン。熊本産の馬肉がメインで、人気メニューは馬刺しユッケや馬刺し盛り合わせ、ジンギスカン鍋で焼く馬焼きセットなど。
ランチでは馬刺し丼、焼き肉丼、ヒレステーキ丼などを提供している。石本がTBS系「南極大陸」(11年)で共演した木村拓哉が座った“キムタクシート”もある。

◆ドロンズ石本(どろんず・いしもと)本名・石本武士。1973年10月11日、広島県生まれ。
46歳。95年、大島直也と「D.R.U.G(ドラック)」を結成。96年に「ドロンズ」に改名。
97年に日本テレビ系「進め!電波少年」の企画「南北アメリカ大陸縦断ヒッチハイク旅」に挑戦。
2003年に大島が俳優に転向しコンビを解散。俳優としても活躍している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200411-04100282-sph-ent
4/11(土) 6:00配信

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