文大統領 ビル・ゲイツ氏と電話協議=コロナワクチン開発など議論
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日午前、米マイクロソフト創業者で
「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」
の共同議長を務めるビル・ゲイツ氏と電話で協議し、新型コロナウイルスへの対応やワクチン開発などについて議論した。
https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20200410003300882?section=news

青瓦台(大統領府)報道官によると、電話協議はゲイツ氏の提案を受けて実現し、約25分間行われた。

 ゲイツ氏は「大統領に直接に会い、新型コロナウイルス克服のための努力に感謝したかった」として、「韓国は新型コロナウイルスをしっかり管理し、世界の模範になっている」と評価した。

 文大統領は謝意を示し、「幸いきょうの新規感染者数が30人以下まで減ったが、まだ安心できる状況ではない」とし、「社会的な距離を保つ取り組みを続けている」と説明した

また、「韓国政府はアジア諸国で初めてGaviワクチンアライアンスに供与し、今年からは感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)にも供与する計画」として、
「ゲイツ財団も国際機関を支援しており、韓国政府と共に『RIGHT Fund』に共同出資している」と言及した。

 同ファンドはゲイツ財団と韓国の保健福祉部、バイオテクノロジー企業の共同出資で設立された。韓国政府は250億ウォン
(約22億4000億円)、ゲイツ財団は125億ウォンを投資した。

 ゲイツ氏は「これらの団体は世界の保健と新型コロナウイルスの克服に中核的な役割を果たすと思う」との認識を示した。

 文大統領は「感染症に弱い国に対する人道支援とワクチン開発、普及などの分野で財団との協力を拡大していくことを期待する」と要請。
ゲイツ氏は「大変感謝する」として、「韓国が開発途上国に診断キットを支援していることに敬意を表したい」と応じた。
また、「いろいろな国に診断キットを支援していること自体が韓国は新型コロナウイルスへの対応に成功したことを裏付けている」と述べた。