五輪、来夏は大丈夫? 森会長「神頼みのところあるが」
有料記事 吉永岳央、ロンドン=遠田寛生

 来年7月23日に開幕することが決まった東京オリンピック(五輪)。
だが新型コロナウイルスが来夏まで収束せず、五輪を開けなかったらどうするのか。
「様子を見て、また変更ってこともあるんじゃないか」。
「2年延期」論を唱えていた電通出身の高橋治之・大会組織委員会理事は30日、報道陣に語った。
一方、ある国際競技団体の幹部は「来夏だめだったら、再来年とはならないと思う。中止、という流れになる」との見立てを示す。

 競技団体のなかには、収束が見通せないことから、「来秋を視野に入れておくべきだ」との主張もあった。
組織委の森会長はこの日、「(安倍)総理が言ったように、東京五輪を成功させることが、大変な事態を突破することの証しになりたい」と語ったうえで、「神頼みみたいなところはあるが、そうした気持ちが必ず通じていくと思う」と語った。

 2002〜03年にはやった重症急性呼吸器症候群(SARS)は32の国・地域に広がり8千人超の患者が出たが、最初の感染確認から8カ月後に収束した。
SARSは発症直後は感染を広げにくく、患者を早めに隔離することがうまくいった、とされる。

これに対して新型コロナウイル… 

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