「生活が第一であるべき」
ブレシアのマッシモ・チェッリーノ会長は、セリエAの2019-20シーズンの打ち切りを求めた。

昨年末に中国で確認されて以降、世界各国で猛威を振るう新型コロナウイルス。中でもイタリアの状況は非常に深刻で、22日現在、感染者数が6万人に達する勢いで、死者も5400人を超えた。フットボール界もこの影響を受けており、9日にセリエAの中断が決定。ユヴェントスのパウロ・ディバラやミラン幹部パオロ・マルディーニ氏など、複数関係者にも感染が確認されている。

終息の見通しすら立たない現状を受け、セリエA再開への懸念が広がる中、ここまで最下位に沈むブレシアのチェッリーノ会長は、イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』で国内の状況を憂慮するとともに、フットボールどころではないと主張した。

「毎日のように大切な人が亡くなる中で、人々は仕事や元通りの生活を強く願っている。チャンピオンシップの話をしたいと思うか?タイトルがどうした?そんなものを気にしていられるか。私も外出する恐怖に怯え、鬱になってしまいそうだ」

「フットボールに関してのことは、すべて来シーズンに延期すればいい。現実的にならなければいけない。これは大厄災だ。ファンすらフットボールの再開を求めてはいない。生活が第一であるべきだ。病院で酸素に繋がれたり、挿管中のウルトラスがいて、愛すべき人の喪に伏すウルトラスもいる」

「今季中にプレーできるとは思わない。次のシーズンのことを考える時だ。現実を理解していない人間もまだまだいるが、彼らはウイルスよりも悪だ。私自身、奇跡を信じることを止めた。シーズンは終わりだ。誰かスクデットを欲しがる人間がいればくれてやればいい。それでおしまいだ」

そして最後に、同会長は「私はブレシアが最下位だからこのようなことを言っているわけではない」と強調している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00010010-goal-socc
3/23(月) 11:40配信