ボローニャは引き留めに全力を尽くす構え
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 今シーズンにセリエAで活躍を続けているサムライに、欧州の有力クラブから触手が伸びているようだ。セリエAのボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋だ。

 昨夏にベルギーのシント=トロイデンからボローニャに加入した冨安は、開幕戦からスタメンで抜擢されると、以降は主に右サイドバックを主戦場に公式戦21試合に出場。かつてラツィオやインテルで活躍したセルビア人のシニシャ・ミハイロビッチ監督の信頼を掴むとともに、名手たちとの戦いの中で研鑽を積み続けている。

“守備の国”で声価を高めている21歳の日本代表DFを欧州のスカウトたちが見逃すはずがない。イタリア紙『La Gzzetta dello sport』は、冨安が今夏にステップアップする可能性が浮上していると伝えた。

 同紙は、冨安とチームメイトのリッカルド・オルソリーニに対して、ラ・リーガやプレミアリーグのクラブが強い興味を示していると伝えたうえで、若き日本人DFのパフォーマンスについて、こう絶賛した。

「トミヤスはシニシャ(ミハイロビッチ)にとって貴重なトランスフォーマーだ。この日本人は優れた便利屋で、攻撃者でもあり、守備者でもある。そしてボローニャの戦術兵器だ。この柔軟性は印象的で、今シーズンは少なくとも4つの異なる役割を、レベルを落とすことなく完璧にこなした。今やミハイロビッチのチームの戦術的なバリエーションを増やす意味で、とても重要な存在だ」

 一方で同紙は、チームの欠かせない主力となっている冨安とオルソリーニを引き留めたいボローニャは、来る夏の移籍市場に向けて、「“壁”を作るだろう」と報道しており、その獲得“競争”は激しさを極めそうな情勢だ。

 ボローニャとは24年6月までの契約を締結している冨安は、さらなるステップアップを決断するのか。今夏の動静からも目が離せない。

3/15(日) 7:03配信サッカーダイジェスト
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