【元貴乃花親方&菊水丸 スペシャル対談(下)】大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)を前に、元貴乃花親方の貴乃花光司氏(47)と伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(57)による対談最終回は
角界を離れて1年半になる第2の人生について。4月から神奈川歯科大の特任教授に就任すると明かし、相撲道を通じての青少年育成やその精神を普及する目的で昨年設立した一般社団法人「貴乃花道場」について語った。(構成・筒崎 嘉一)

 
菊水丸(以下菊) 2018年10月からの独身生活は?

貴乃花(以下貴) 独身なのか独身じゃないのか、よく分からない感覚に陥りながら、でも独身なんだなと。子供3人がある程度大きくなって独身になると半ば老後に近い状態で。羽を伸ばす感じでもなく、そういう欲求も沸いてこない。

菊 そして貴乃花道場ですか?

貴 使命を感じます。例えば、いじめ問題をなくすため果たせる役割はあると思う。両親を敬うとか兄弟、家族のあるべき姿とか。土俵文化も知ってもらって、裸足で大地をつかむ気持ちに至ってもらえたら。

菊 きっちりしたシコですね。

貴 難しいシコを分かりやすくお教えするのが私の役割。シコは下積み。下積みを長くやる人生は後で栄えることが多いと伝えていきたい。

菊 昨年のラグビーW杯では腰を割る動作が?

貴 (ニュージーランド代表)オールブラックスのハカですね。シコって足を上げるからいいのではなく、軸足のヒザの力をいかに使うかです。

菊 休場力士が多いのは?

貴 力士が大型化しているので仕方ない。でもあれだけの当たりをしながらケガしないという部分でも魅了できる。きつい体の動きの手本を見せるのが横綱土俵入り。能の動きも遅くてゆっくり、かかとを上げないからきつい。

菊 シコは日課ですか?

貴 今は仕事のある時間に合わせて生活している。踏む時間帯はバラバラですがシコは一生やるもの。

菊 海外にもよく行く?

貴 イタリア、(米国の)ニューヨーク、ロサンゼルス、インド。貴乃花道場と個人的な動きと。

菊 インドは?

貴 古き良き日本という感じ。ご近所付き合いがあって、一般家庭にもお邪魔した。すごく合っていた。カレーは薬膳ですね。内臓から汗をかく。
(インド第2の大都市)ムンバイ。地図を見るとインド洋、東シナ海から日本へたどりつくようになっている。どうやって仏教とかが入ってきたのかなと思う。

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3/5(木) 5:00配信