1日にYOSHIKIはSNSのTwitterで「BAND仲間、そしてそのファンのみんなへ」で始める文章を投稿。
「自分は決して人の模範になれるような人ではないけど、こういう時の判断は間違わない」とした上で、
「渋の決断を伴うかもしれないけど、今このタイミングで、コンサートを行う行為、及び参加は、危険な行為だと思う.」と、
政府が行ったイベントの中止要請に賛同すると表明した。

続けて、「コンサートをキャンセルすることが、どれだけ大変な事なのかを、多分自分は知ってる。
だけど今の状況は、選択肢とかじゃないような気がする。命より大切なものなんてないと思う」と投稿し、
再び現在コンサートやライブを行うことが危険であるため、自粛するべきだという意見を述べた。

この2つの投稿には合わせて3万を超えるリツイートと、13万を超えるいいねが付けられるなど、
多くの人がYOSHIKIの行った一連の発言に注目したようだ。

この件について、ネット上では「まじでかっこいい!」「さすがYOSHIKIさんです」
「発言力がある人が発信するのは良いことだと思います!」など、YOSHIKIの呼びかけに賛同する声が多数。
中には「東京事変聞いてるかー?」「野田秀樹との違い」など、自粛要請に従わず、
先月の29日にライブを行ったバンド・東京事変や、公演中止に反対する意見書を表明した演出家の野田秀樹などを
批判する声も聞かれている。

とはいえ、2日に大阪で行われたライブに参加した愛媛県の女性がコロナウイルスに感染したというニュースが流れるなど、
今の状況でイベントを開催、あるいは参加することは世間の風当たりが強いのも事実です。
生活が懸かっている仕事と比べ、ライブなどのイベントはまさに不要不急の用であると捉えるのが普通ですし、
そこでコロナにかかるとなると……。YOSHIKIさんはそこまで込みでこうした意見を発信したんじゃないでしょうか」

また、ライブを中止したとしても、アーティスト側に打つ手が残されているのではないかという意見もあるようだ。

「先月の28日に熊本で無観客ライブを配信したスキマスイッチや、
同じく1日に無観客ライブの配信を行ったナンバーガールなど、多くのアーティストが、
観客を入れるかわりに配信を行うなどの選択肢を取っています。

もちろん、こうしたことを行っても、チケット代や物販などの収入を得ることはできませんので、
大きな赤字になる事は間違いありませんが、新たなファンの獲得、従来のファンへのサービスとして、
未来への投資になる部分はあると思うんですよね。とはいえ、
ライブでの赤字が即活動へ影響するという規模のバンドの人にとってみては死活問題であるのも確かですから。
多くのイベント関係者が難しい判断をしないといけない状況と言えますよね」(同上)

感染リスクと特別な日の楽しみ――。天秤にかけるのが難しいことは事実だが、なるたけ危険はさせてもらいたいと、
YOSHIKIのように考える人が多いことも、また事実だろう。

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