3/2(月) 6:00配信 スポーツ報知
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◆W杯スキー複合個人第16戦(1日)

 ノルディック複合はフィンランドのラハティで個人第16戦が行われ、18年平昌五輪銀メダルの渡部暁斗(31)=北野建設=が18年3月以来、2季ぶりの優勝を果たした。前半飛躍(ヒルサイズ=HS130メートル)で127メートルを飛んで首位に立ち、後半距離(10キロ)でもトップを守った。通算18勝目で、同種目のW杯日本勢最多19勝の荻原健司氏まであと1に迫った。また、29日の団体第3戦スプリントは渡部らが出場した日本1は7位だった。

 五輪2大会連続銀メダルの実力者が、2季ぶりにW杯表彰台の中央へ戻ってきた。渡部暁は、前半飛躍で強い向かい風をとらえ、大ジャンプの目安となるヒルサイズまであと3メートルに迫る好飛躍で首位。2位と9秒差で出た後半距離も、J・オフテブロ(ノルウェー)と先頭を交代しながら積極的に走り、強豪の追い上げをかわした。「まさか勝つとは思わなかった。走りもよくて、スキー(の滑り)もよかった」とうなずいた。

 平昌五輪イヤーの18―19年シーズンは、W杯個人総合制覇。昨季も総合2位に入った。ただ、今シーズン前の筋力強化によって体重が増えた影響で、今季はこの試合を迎えるまで1桁順位が3度だけと振るわなかった。「今季苦しかった分、うれしかった。(これまでの優勝と)また違う味がする」。荻原氏の複合日本勢W杯最多19勝に肩を並べる日も、そう遠くはない。