「週刊文春」が2018年11月に報じた「やらせ疑惑」で休止していた「世界の果てまでイッテQ!」の「祭り企画」について、
日本テレビは2月17日の定例会見で、3月中に再開させると発表した。

この復活をめぐり、「祭り企画」に出演していた宮川大輔(47)が所属する吉本興業と日テレの間に不協和音が生じていたことが「週刊文春」の取材で分かった。

日テレ関係者が語る。

「日テレは秘密裏に『祭り企画』を再開させる準備を進め、吉本にも協力を仰いでいた。それなのに、情報解禁前に企画の復活が報じられてしまったのです」

2月4日付の「NEWSポストセブン」が、1月25日にアメリカ・コロラド州で開催された「フルーツケーキ飛ばし祭り」に宮川が参加していたことを報じたのだ。

「現地の『FOXニュース』で、宮川さんが祭りに挑む様子が放送されてしまったのです。宮川さんは青い法被にねじり鉢巻姿でインタビューを受け、
“日本のコメディアン”などと紹介されていました」(スポーツ紙記者)

この事態を受け、吉本興業サイドは激怒したという。

「日テレは何のためにこれまで極秘裏に動いてきたのか。情報統制が甘すぎますよ」(吉本関係者)

加えて、吉本社内では日テレが大々的なPR略を計画していたことに、怒りの声が上がっていた。

「やらせ疑惑はいわば日テレの不祥事。宮川のタレント生命を脅かすような事案だったにもかかわらず、日テレでは関係者の処分も行われなかった。
何事も“なかった”ように大々的にPRするのはおかしい」(同前)

日テレ社長室広報部は「大々的なPRを検討していた事実はございません」と回答。

吉本興業の広報は「この件に関してお答えする立場にありません」と答えた。

2月20日(木)発売の「週刊文春」では、やらせ疑惑についてBPOが「放送倫理違反」があったと認定した後にも
日テレが番組関係者の処分を行わなかったことや、アメリカロケに決まった経緯、PR戦略の内容などについて詳報する。
https://bunshun.jp/articles/-/35589