向井理が主演するフジテレビ系連続ドラマ『10の秘密』が壮絶な爆死を遂げている。

初回は8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と1ケタ発進。以降、7.9%→6.7%→6.2%→5.4%と見事なまでの右肩下がりで、“打ち切り圏内”の5%割れすら現実味を帯びてきた。

第5話までの平均は7.2%で、今クールの民放プライム帯の連ドラ(テレビ東京系は除く)の中では、現状で最下位という大惨事になっている。

同作は、14歳の娘を持つシングルファザーの建設確認検査員・白河圭太(向井)が娘の誘拐をきっかけに、元妻、娘ら登場人物たちのさまざまな秘密を知ってしまうというストーリー。

ヒロインは元妻役の仲間由紀恵で、そのほか、仲里依紗、SixTONES・松村北斗、堀田茜、佐野史郎、名取裕子、渡部篤郎らの豪華キャストがワキを固めているだけに、さすがにこの低視聴率は深刻だ。

かつての向井は『サマーレスキュー〜天空の診療所〜』『S -最後の警官-』(共にTBS系)、『遺産争族』(テレビ朝日系)などで主演し、視聴率も2ケタ台をキープするなど、“主役級俳優”のポジションをしっかり確立していた。ところが、“三枚目”にチャレンジした、2016年7月期の『神の舌を持つ男』(TBS系)が平均5.6%と、いきなり大コケ。

これが響いてしまったのか、その後、主演オファーが途絶え、『きみが心に棲みついた』(同)、『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(テレ朝系)、『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)では脇役に甘んじた。

そんな中、WOWOWドラマ『アキラとあきら』や、午後6時台のNHK土曜時代ドラマ『そろばん侍 風の市兵衛』での主演こそあったものの、地上波プライム帯では、『神の舌を持つ男』以来、3年半ぶりの連ドラ主演の機会が巡ってきて、向井にとってはラストチャンスともいえたのだが……。

制作のカンテレも主演が向井、ヒロインが仲間で5〜6%台は想定外か?
「『10の秘密』を制作するカンテレ(関西テレビ)にとっては、主演が向井、ヒロインが仲間という豪華コンビで、さすがに5〜6%台という低視聴率は想定外だった。これまでの数字の推移からして、ここから大きく巻き返す可能性は低いので、“打ち切り”も覚悟しなければならないでしょう。向井自体に役者としての需要がないわけではありませんが、『向井は脇役向き』との業界評も聞かれますし、地上波プライム帯の連ドラで主演する姿は、これで“見納め”になるかもしれませんね」(テレビ制作関係者)

“主役級俳優”への復活を懸けた向井だが、『10の秘密』の爆死で、かえって赤っ恥をかく事態になってしまった。ここは割り切って、当分は脇役に徹するのが無難なのかもしれない。

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2020/02/15 12:00