◆巨人紅白戦　紅組８―３白組（８日・サンマリン）

巨人のイスラエル・モタ外野手（２４）が８日、宮崎キャンプで行われた紅白戦に、紅組の「３番・左翼」でスタメン出場。
持ち味の一発こそ生まれなかったが３安打２打点と大暴れし、守備でも強肩を披露した。
阿部２軍監督も期待するドミニカの“破壊王”は、４日の紅白戦と２試合で７打数４安打４打点の活躍。１５日から始まる１軍那覇キャンプ行きを確実にした。

サンマリンスタジアムに詰めかけたＧ党の視線を独り占めにした。モタは、３打数３安打２打点の働きで走攻守に、１軍生き残りを猛アピール。
昨年の秋季練習から期待している阿部２軍監督の「１００％力を出し切りなさい」という言葉通りのプレーを見せ、支配下から１軍戦力への飛躍に、また一歩前進した。

観衆の期待に応えたのが、２打席連続安打で迎えた５回の第３打席。
３点を追う１死満塁で４日の紅白戦に続く左前２点打を放った。
「昨年は気持ちの面で全ての試合に同じような状況で臨めませんでした。
今年は同じ姿勢で臨めるようにしています」と胸を張った。

初回は、先発・桜井の力のある球にバットを折られながらも左前へ。３回の２打席目は、１死一塁の場面で２番手・田口から左翼線に長打性の当たり。
タッチアウトとなったが果敢に二塁を狙う積極走塁を見せた。守備では、４回裏１死三塁から左飛を捕ると本塁へレーザービーム。三塁走者をくぎ付けにした。

この日は本職の外野しか守らなかったが、一塁手としてもレギュラー候補に浮上。原監督も「うちにはなかなかいないタイプだね。
あの攻撃性というか、若さというかハングリーさというかね。（一塁も）できるということなので、うれしい誤算じゃないけど、僕の中ではビッグニュースだね。彼の存在はね」と大絶賛した。

１軍那覇キャンプへの切符をつかみつつある。元木ヘッドコーチは「今のところ、今日までは（宮崎に）置いていく感覚はないよね」と宣言。
「非常に真面目。研究熱心だし練習もよくする」と姿勢も高く評価した。だがモタに浮かれた様子はない。
「同じ仕事が毎日できるようにしたいです」と９日も行われる紅白戦へ気持ちを切り替えた。

メジャー通算１３１２安打の新助っ人パーラからも刺激を受けている。「素晴らしい経験のある選手が近くにいるのは良いこと」。１月はＧ球場でスローイングの助言も受けた。
「今日の４回の送球に生きたか？」と聞かれると、「見ての通り」と先輩のアドバイスを早速結果につなげた。

ただ、誰よりもモタを気にかけている“鬼軍曹”の目は厳しい。
阿部２軍監督は「（紅白戦は）明日もあるから、明日だね。（４打席目は）デッドボールだし。（９日は）踏み込んでいかないとね」と、発破をかけた。
ジャパニーズドリームへひた走る背番号「０１４」のバットから目が離せなくなってきた。（中間　卓也）

◆イスラエル・モタ（Ｉｓｒａｅｌ　Ｍｏｔａ）１９９６年１月３日、ドミニカ共和国生まれ。２４歳。
１３〜１７年までナショナルズのマイナーでプレー。
１８年は浪人生活を送り、巨人トライアウトに合格して育成選手で入団。１８８センチ、９８キロ。右投右打。年俸２２５万円。

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2/9(日) 6:00配信

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【ハイライト】【紅白戦】2月8日 モタ3安打猛打賞【巨人】

https://www.youtube.com/watch?v=nzxlgTCqJPs
阿部監督はモタ選手を逃がさない！