サッカー関西1部の「バンディオンセ加古川」は28日、兵庫県加古川市内で会見を開き、29日付でクラブ名を「チェント・クオーレ・ハリマ」に変更すると発表した。これまでホームタウンを加古川市と位置付けていたが、播磨全域に拡大し、加古川や三木市のスタジアムを本拠地として使用する予定。2022年のJリーグ昇格を目指す。

 関西1部リーグは、Jリーグ1部(J1)から数えて5部に相当。クラブは1976年に発足した「兵庫教員蹴球団」などを母体とし、08年に加古川市に移転。2度リーグ優勝したが、いずれもプレーオフで敗退して昇格を逃し、昨年は8チーム中5位に沈んだ。

 クラブは昨年、運営体制の刷新を決定。6月に新会社「ハリマユナイテッド株式会社」を立ち上げた。取締役に県サッカー協会技術委員長の昌子力氏(56)が就任。新監督には大塚靖治氏(36)が就いた。

 会見では、赤色を基調にしたエンブレムや、イタリア語で「たくさんの心」を意味するチーム名を発表。クラブの本拠地は、加古川運動公園陸上競技場と日岡山公園グラウンド(いずれも加古川市)、三木総合防災公園陸上競技場(三木市)に置く、とした。

 クラブは22年のJ3昇格、30年にはJ1で優勝争いができるチームづくりを目指す。昨年登録されていた選手37人のうち24人を入れ替えた。湘南ベルマーレなどで活躍した佐野裕哉選手(37)らが新加入。大塚監督は「新戦力を生かしたサッカーで勝ちきりたい」と意気込む。

 一方、Jリーグ加盟には「平均入場者数2000人超」「年間事業収入1億5千万円以上」といった条件がある。昌子氏は「サポーターや自治体の機運が盛り上がるよう播磨地域に根付いていきたい」と語った。

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