お笑い芸人の“闇営業問題”にからみ、表舞台から姿を消した雨上がり決死隊・宮迫博之。1月29日に公式ブログとYouTubeチャンネルを開設し、率直な思いを語ったものの、賛否両論が飛び交う事態を招いている。

 事の発端となった闇営業問題は、2019年6月に週刊誌「フライデー」(講談社)のスクープで表面化した。吉本興業所属(当時)のカラテカ・入江慎也が仲介人となり、宮迫やロンドンブーツ1号2号・田村亮ら複数の芸人が反社会的勢力のイベントに参加していたという内容だ。宮迫はツイッターに謝罪文を投稿し、「5年前のことで記憶が定かでない」「ギャラはもらっていない」と釈明。ところが、その後の調査で金銭を受け取っていた事実が判明し、“虚偽報告”だとして、さらなる批判を招くことになった。

 人気芸人の不祥事とあって大きな注目を集めた闇営業問題は、宮迫と田村が吉本興業を通さずに共同記者会見を開いたため、両者の対立構造も浮き彫りになった。宮迫は会見の中で、弁護士のもとに吉本興業から「(宮迫・田村の)引退会見」もしくは「契約解除」のどちらかを選ぶよう迫る書面が届いたと暴露。また、対応について意識の差が吉本興業と埋まらなかった結果、独自会見に至ったと説明した。

 今回、公開された動画の冒頭で、宮迫はあらためて一連の問題について謝罪。現状では吉本興業との契約は解除されており、明石家さんまの厚意で個人事務所に預かってもらっている状態だと話した。また、「相方(蛍原徹)の横に戻りたいです」「お笑いが好きなんですよ」「僕はやはり、この仕事しかできないなっていうのを本当に実感しました」と、時折言葉に詰まりながら現在の心境を明かした。

 これに対して、ネット上では「また早く笑わせてほしい」「必ず復帰して」といったエールが送られる一方で、「芝居がかっていてすべてが胡散臭い」「蛍原さんのためにも早く引退してくれ」といった厳しい意見も。

 また、約半年ぶりの肉声を披露する場にYouTubeを選んだことについては、「僕は正直、テレビの人間です。YouTubeというものを敵として見ている側の人間だったんですけども、YouTubeの人(クリエイター)と出会い、いろんな話を伺って……」と、YouTuberと相談した上で決断したことを明かした。

 これについても、「なぜ上から目線?」「テレビに出られないならYouTuberになればいいやっていう考えが透けて見えて、素直に応援できない」「クズすぎてあきれる」といった意見が噴出。

 ちなみに、実業家の堀江貴文氏はツイッターで「こんな評価低い動画初めてみた笑笑」と指摘しており、宮迫の動画は1月29日17時30分時点で「低く評価」(4万740)が「高く評価」(2万5561)を大きく上回っている。
https://youtu.be/I1rD4q-BRMQ
 なお、宮迫と同じく虚偽報告で批判を浴びた田村は活動再開に向けた動きが報じられている。相方の田村淳は1月10日、謹慎解除となった亮が株式会社LONDONBOOTSに所属することをツイッターで報告した。今後は、吉本興業をエージェント会社として芸能活動を進めていくという。さらに、1月30日にはトークライブ後にコンビで記者会見を開く予定となっており、ロンドンブーツ1号2号の“新たな船出”になると告知されている。
https://biz-journal.jp/2020/01/post_139363.html