東京MXテレビが2019年1〜3月に放送したバラエティー番組「欲望の塊」で、番組内でゲームの優勝賞品とされた高級外車が優勝者に渡されなかった問題で、番組担当者の40代男性が福岡市西区で遺体で見つかったことが、関係者への取材で判明した。現場の状況から自殺を図ったとみられる。

関係者によると、男性の遺体は今月24日、西区に止められた車内で見つかった。「ご迷惑をおかけしました」という趣旨の本人のメモらしきものが見つかったという。

「欲望の塊」は外部の番組企画会社からMX側に持ち込まれたもので、MXは21日、同番組を巡り「優勝賞品の出演者への受け渡し、タレントへの出演料及び制作会社への制作費の支払いが番組を企画した会社からなされていないことを確認した」とトラブルを公表し、放送責任を認め謝罪した。MXの調査でスーパーカー「ランボルギーニ」の所有権が番組企画会社に移転されていないことが判明したが、企画会社と連絡が取れなくなったという。

MXのホームページによると、番組は30人の「イケメンホスト」が優勝賞品である2000万円相当の高級外車の獲得を目指して、さまざまなゲームに挑む内容だった。

番組で賞品とされたものと同車種のスーパーカー= 2013年9月13日撮影

毎日新聞2020年1月27日 13時30分(最終更新 1月27日 15時16分)
https://mainichi.jp/articles/20200127/k00/00m/040/104000c
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