2020.1.24 04:02
佐藤浩市&渡辺謙、名優2人が福島に“共闘”呼びかけ「負の遺産の形を変えましょう」
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福島の人々に映画への熱い思いを届けた主演の佐藤(中央)、渡辺(右)、若松監督=福島・郡山市
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富岡町の宮本皓一町長(左から3人目)を訪問した佐藤浩市(同4人目)と若松節朗監督(同5人目)
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 俳優、佐藤浩市(59)と渡辺謙(60)が23日、福島・郡山テアトルで3月6日公開の映画「Fukushima50(フィフティ)」(若松節朗監督)の舞台あいさつを行った。2011年の東日本大震災で津波に遭い、甚大な被害を受けた福島第1原発事故を描いた作品。事故を防ぐべく死闘する作業員を演じた主演の佐藤は「負の遺産の形を変えましょう!」と呼びかけ、渡辺も「深い映画を届けられた」と胸を張った。

 原発内で命がけで戦った男たちのように、俳優としての心血を注いだ佐藤と渡辺の思いが、福島県民の心を打った。

 上映前に登壇した佐藤は「やっとここまで来ることができました」と万感の表情。渡辺も「自分ができる最大の仕事で、福島の皆さんに届けられるものができた」と笑顔を見せると、約280人が大きな拍手を送った。

 「Fukushima50」は、2011年の東日本大震災発生から5日間にわたり、福島第1原発内で事故防止のために戦い続けた50人の作業員の姿を描く物語。

 原発の最前線で作業を指揮する1・2号機の当直長・伊崎を演じた佐藤は「当事者の方々に完全に寄り添うことはできない。10分の1、100分の1の思いでも伝えられれば」と熱いまなざし。

(おわり)