外国為替証拠金取引(FX)で生じた顧客の損失を補填したなどとして、金融商品取引法違反と法人税法違反の罪に問われた東郷証券(東京)の元取締役でプロ野球巨人の元選手林泰宏被告(58)の公判が7日、東京地裁(野原俊郎裁判官)であり、検察側は懲役3年を求刑した。弁護側は執行猶予を求めて結審した。判決は2月12日。

 検察側は論告で「損失補填は市場の公正さをゆがめ、金融商品取引業者の中立性を損なう行為だ。被告が主導しており、責任は重い」と主張。

 弁護側は「自己の利益だけを求めたのではなく、酌量の余地がある」と訴えた。被告は「責任を感じている」と述べた。

https://mainichi.jp/articles/20200107/k00/00m/040/303000c