1/6(月) 20:52配信 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200106-00000115-jij-spo

 【ベルリンAFP時事】ドイツの公共放送ARDは5日、国際重量挙げ連盟(IWF)とタマス・アヤン会長(80)=ハンガリー=が数十年前からドーピング隠しに関わったとするドキュメンタリー番組をテレビ放映した。有力選手の多くが検査対象にならず、尿検体に手が加えられたことを黙認する見返りとして検査員に金銭を渡していた疑惑などが報じられた。

 さらに番組は、国際オリンピック委員会(IOC)からIWFに渡った少なくとも500万ドル(約5億4000万円)が、アヤン氏個人の持つ二つのスイスの銀行口座に送金された疑いを報じた。

 アヤン氏は1970年にIWF副会長に就任し、2000年から会長を務めている。IWFは放映を受け、調査に乗り出すとの姿勢を示した。

 ARDは14年にロシアの組織的ドーピング疑惑についてもドキュメンタリー番組を放映し、その後スポーツ界で糾弾されるロシアが世界反ドーピング機関(WADA)の調査を受けるきっかけとなった。(この項時事)。