「2年経って成長している部分もあると思うので、2年前とは違った『不協和音』というか、
強くなった『不協和音』を見せられたらいいなと思っています」

12月29日の紅白歌合戦リハーサル後の囲み会見で、欅坂46メンバーの小林由依(20)は意気込みをこう語った。だが――。

NHK「紅白歌合戦」に2016年のデビューから4年連続で出場する欅坂46。曲は2017年にも披露した「不協和音」だ。
2017年の本番では観客や視聴者が圧倒されるほどの激しすぎるダンスパフォーマンスにより、
生放送中に過呼吸状態で倒れるメンバーが続出したことが話題となった。

2018年の紅白は絶対的センターの平手友梨奈(18)が腰部打撲、左仙腸関節捻挫により不在。

今回はリハーサルにも参加した平手だが、本調子には見えなかった。記者も12月30日に行われたリハーサルを取材したが、
「不協和音」の最後のポーズで、平手はよろめいてしまい、右手をステージにつき、うつろな表情を浮かべていた。

2年ぶりとなる平手の出演に報道陣の間でも期待が高まっていたが、いつものような曲に入り込む鬼気迫るパフォーマンスを見ることはできなかった。
歌い終わるとすぐにスタッフが平手のもとに駆け寄るような状態で、その後で行われた囲み会見に平手の姿はなかった。

一方で、運営から何のアナウンスもないままに、イベントや音楽番組にも出演しなくなってしまい、
”開店休業”状態の織田奈那(21)と鈴本美愉(22)もリハーサルには姿を見せなかった。

「平手の分まで頑張ります」。昨年の囲み会見で、平手不在についてメンバーたちはこうコメントしていたが、
今年は「休業中のメンバーに対して思うことはありますか?」という記者からの質問に対し、
メンバーは困惑した表情を見せるばかり。誰も織田や鈴本へのメッセージを口にすることはなかった。

「週刊文春デジタル」で既報の通り、欅坂46のメンバーの中で、今まさに“不協和音”が生じている。
それが表面化したのが、前述の鈴本、織田の”開店休業”であり、この冬に発売が予定されていた9枚目のシングルのリリース遅延である。

そして、その根底にあるのは、運営がこだわる“平手一強”体制に、長い間、多くのメンバーが振り回され続けている状況なのである。

それを裏付けるように12月8日には、欅坂46の公式HPからこんな発表があった。

《ご案内しておりました9thシングルに関しまして、当初この冬年内のリリースを予定しておりましたが、
制作を進める上でより良い作品を追求して行きたいという考えに至り、発売日を見直す事になりました》

思えば、2019年4月13日に「週刊文春デジタル」がスクープした元メンバー・今泉佑唯(21)へのいじめ問題も、“不協和音”の兆しだった。

「メンバー複数人が関与していた今泉さんへのいじめ問題で、グループの空気は決定的に悪くなってしまった。
そして、メンバーの“精神的支柱”の織田さんの熱愛発覚により、他メンバーのモチベーションが完全に低下してしまい、
何人かのメンバーが卒業を口にするようになった。鈴本さんもその1人です。

これらの報道があるたびに、『誰が情報を漏らした?』と内部で犯人探しが行われているのです。
正直、メンバーの間には疑心暗鬼や猜疑心ばかりが蔓延っています。2020年はメンバーの卒業ラッシュを避けられないかもしれません」(欅坂関係者)
https://bunshun.jp/articles/-/23396