写真誌「DAYS JAPAN」の元発行人でフォトジャーナリストの広河隆一氏(76)から性暴力やセクハラを受けたと複数の女性が証言した問題で、同誌の発行元であるデイズジャパンが27日、ホームページ上で公表した有識者による検証委員会の報告書から、広河氏の卑劣な実像が浮かび上がった。

 報告書では、広河氏が同社を経営したほぼ全期間にかけてセクハラやパワハラを行っていたと指摘。性交の強要や性的な身体接触、裸の写真撮影などの被害を複数人が訴えているとした。

 特に20代のボランティアやアルバイトなど、社員以外の女性からの訴えが多く、広河氏がその地位を悪用していたことがうかがわれる。「断られることを想定もしていないような感じで性交されてしまった」と広河氏の強引な態度をうかがわせる証言もある。

 パワハラでは相当数の関係者が「ほぼ全員が日常的に被害者だった」と証言。「ボランティアへのセクハラを追及したら『来月から来なくていい』と理由もなく解雇された」との社員の声も。

 広河氏は、聞き取りに「記憶があいまい」などと不誠実な態度で応じており、パワハラに至っては広河氏自身に自覚がまったくなく、むしろ辞めていく側に能力が足りていなかったと捉えていたとも報告されている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191228-00000019-ykf-soci