8月のことだった。

日本ハムの中田翔内野手(30)がうれしそうに口を開いた。
「生まれた。男の子。めっちゃかわいい」。誕生日を聞くと「8月9日」。思わず「野球の日!」と返すと、ニヤリと笑って「それめっちゃ言われる。コンちゃん(近藤)とも誕生日一緒」とデレデレだった。

ここで中田は記者の顔が「良いエピソードゲット!」という表情をした瞬間を見逃さなかった。「お立ち台で言いたいから。これはあかんよ」。
一般的に子どもの誕生は球団から発表になることが多いが、ヒーローインタビューでファンに直接発表したいのだという。
そんなサプライズはなんとも中田らしい。しかもその子が大きくなって知ったら、さぞ喜ぶだろう。場の盛り上がりも目に浮かぶ。そう思ってうなずいた。

しかし、いつまでたってもその日は訪れない。7月末に痛めた右手の状態が思わしくなく、成績は急降下。2軍落ちも経験。
チームも黒星が続きイラ立ちは募るばかり。「全然お立ち台に立てへんやん」と自虐気味に話していたこともあった。「打つときに変なクセがついちゃっている。
痛くないようにって体が勝手にね」。コンディションさえ万全なら、中田にとって試合のヒーローになることは難しいことではなかったはずだ。それができないもどかしさを痛いほど感じた。

そのままシーズンは幕を閉じ、11月20日に訪れた北海道上砂川町のトークショーでようやく自分の口から報告した。
いつもなら本塁打数の話題になると「札幌ドームは広いから無理」と本気とも冗談ともわからないテンションで退ける中田が来季40本を目指すと言っていた。楽しみでしかない。(土屋善文)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191215-00010012-chuspo-base
12/15(日) 12:04配信

https://www.youtube.com/watch?v=S8BXGcmWm8k&;list=RDS8BXGcmWm8k&start_radio=1
【歌詞付き】北海道日ハムファイターズ 中田 翔 応援歌