来季、最下位からの巻き返しを図るオリックスが大物メジャーリーガーを獲得した。

ダイヤモンド(D)バックスからFAになっていたアダム・ジョーンズ外野手(34)のことだ。

06年にマリナーズでメジャーデビューしたジョーンズはイチローの控えに甘んじ、08年にオリオールズに移籍。長く主砲を務め、メジャー通算1823試合に出場し、1939安打の打率2割7分7厘、282本塁打、945打点。シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞を4度獲得している超のつく大物だ。今季はDバックスで、137試合に出場し、打率2割6分、16本塁打、67打点だった。

複数の米メディアによれば、オリオールズからFAになった昨オフの移籍交渉が長引いてDバックス入団が決まったのは3月と遅かったため、早々とオファーがあったオリックス入りを決めたという。

今オフは巨人・パーラ外野手(前ナショナルズ)、阪神・ボーア内野手(前エンゼルス)らの現役メジャーリーガーが日本球界入りするが、ジョーンズの実績はダントツ。オリオールズのかつての主砲は、日本で期待に応えるだけの働きを見せられるのか。

「来年の8月で35歳という年齢からすると、上がり目は期待できません。メジャーでは、35歳を境に外野手の実力は衰えると見られており、ジョーンズがオリックス入りを決断したのは、メジャーで好条件を得るのは厳しいと判断したからではないか。実際、ジョーンズは攻守とも下り坂に差し掛かっています。ここ数年はボール球に手を出す率が40%台で推移しており、スライダー、変化球で打ち取られるケースも増えた。パ・リーグの投手陣に苦戦する可能性は高く、三振数は3ケタを記録するかもしれません。かつて楽天でプレーしたユーキリス程度ではないかと見ています」(スポーツライター・友成那智氏)

ケビン・ユーキリスといえば、レッドソックスの元4番打者ながら、楽天では21試合に出場しただけで(打率・215、1本塁打)、故障もあって帰国した大物だ。

ジョーンズはオリオールズ時代にメジャーでの人種差別を告発して、黒人や米国外出身選手の地位向上に努めるなど、人格者として知られた。若手へのアドバイスを惜しまず、クラブハウスリーダーとしてナインの信頼も厚かった。不可解な選手起用があると、ショウォルター監督に食ってかかることもあったという。が、存在感を発揮するのはグラウンド外なんてことにもなりかねない。

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12/11(水) 12:00配信