インテルのロメル・ルカクは、欧州サッカー連盟(UEFA)へ人種差別行為に対するアクションを求めた。

今夏からインテルでプレーするルカクは、セリエAの試合中に度々サポーターからの人種差別の被害に。これまでにも問題提起をしてきた同選手だが、27日の3-1で勝利したチャンピオンズリーグの敵地でのスラヴィア・プラハ戦で、ホームサポーターから再び人種差別のターゲットにされる。

これを受け、ルカクは『Esporte Interativo』に対して「代表チームでプレーしたときにも言ったけど、UEFAはいい加減に何かしらの行動に出るべきだ。スタジアムでこのようなことが起きるのは間違っている」とコメントし、悲痛な思いをあらわにした。

「今日、僕に向けられたものが2回あった。正しいことじゃない。今はもう2019年で、チームには異なる国籍の選手が大勢いる。このスタジアムで起きたことは子供たちにとって良い見本ではない。ラウタロ(マルティネス)がゴールを奪ったとき、スタジアム全体が間違っていたから、UEFAが何かしらの動きに出てくれることを願っている。今日の試合は観戦するのに良い試合じゃなかった」

イタリアでは、ルカクだけではなくブレシアのマリオ・バロテッリらも被害に遭い、またウクライナでは人種差別に激昂したシャフタール・ドネツクのタイソンがスタンドにボールを蹴り込み退場処分を受けるなど、関連する問題は後を絶たない。

代表戦でもイングランド代表の黒人選手がブルガリアサポーターから“モンキーチャント”などを浴びるなどの被害を受けていた。欧州フットボール界で根強く残る人種差別に対して、UEFAはどのような対策を立てるのだろうか。

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