ヤンキースの田中将大投手(31)が2日に東京都内で行われた慈善イベントに参加し、20人の子供たちと交流した。9月の台風15号と10月の台風19号で被災した千葉県の少年野球連盟に150万円分の野球用具を寄付。サンタクロース姿で登場し「子供と一緒に、いいイベントにできた」と笑顔を見せた。

 メジャー6年目の今季は32試合に登板して11勝9敗、防御率4・45。「全体的に苦しんでいたなという感じ」と振り返り、「今年も目標にしていたところにたどりつけなかったので、悔しいシーズンだった」と、7年ぶりに地区優勝しながらワールドシリーズ制覇を逃した悔しさを口にした。

 10月下旬に右ヒジの骨棘除去手術を受けたが、「術後1か月からキャッチボールは始めているので何度も投げている。順調です」。7年契約最終年になる来季へ「高い景色を見られていないし、当然チャンピオンリングも持っていない。そこを目指すしかない」と意気込む。主要な米メディアは来オフにFAとなる田中の去就について、ヤンキースと再契約する可能性が高いとみている。7年総額1億5500万ドル(約160億円)で結んだ破格の契約内容に当初は懐疑的な見方もあったが、ここまで田中は6年連続で2桁勝利をマーク。今や「ヤンキースは間違っていなかった」と評する声が圧倒的だ。

 気になるのは「編成トップのキャッシュマンGMが近年、ぜいたく税を危惧して生え抜きの育成にかじを切ろうとしている」(メジャー関係者)という点か。早々に「3年総額3700万ドル(約39億2000万円)で契約延長」と報じる米メディアもあるが、その成り行きが注目される。

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