昨年の米ドラフト1位右腕を米誌が特集「ホームシックになる時間はなかった」

ソフトバンクのカーター・スチュワート投手が、米メディアの取材に「カレーライスが好き」と明かしている。
日本一球団が今年5月に獲得した右腕は、昨年の全米ドラフトでブレーブスから1巡目(全体8位)指名を受けた超逸材。
6年総額700万ドル(約7億6700万円)での契約は日米両国をあっと驚かせたが、
育成に定評があるソフトバンクで着実に日本に慣れており、環境への適応も順調に進んでいるようだ。

米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」の特集の中で、野球に集中できる今の環境に満足していることを明かしているスチュワート。
早くも“日本愛”が芽生えている様子で、記事では「スチュワートはあまりホームシックになる時間はなかった」と伝えている。

さらに、同誌は「彼は福岡で4か月を過ごしてきたが、その間、彼の両親、ガールフレンド、高校時代に親友ら多くの人が彼を訪問した。
しかし、彼は今、一人でやっている。
彼は寿司はあまり得意ではないが、日本のカレーライスが好きになった」と言及。
異国の環境に苦しむ助っ人選手は決して少なくなく、まだ19歳のスチュワートにとっては苦労も多いはずだが、食生活に関してはひとまず“好物”を見つけたようだ。

日本の野球にも積極的に慣れようと努めているという右腕。そのためには、当然ながら“言葉の壁”も徐々に取り払わなければいけない。

ただ、「キャッチャーは英語を話さなくて、スチュワートの日本語も限られているが、それは、ここまであまり問題になっていない」という。
貴重な役割を果たしているのが、2017年の育成ドラフト3位で入団した砂川リチャード外野手。
米国人の父と日本人の母を持つ選手だ。

「僕が親しくなったリチャード・スナガワはアメリカ人のハーフで、彼は英語が上手いから、それはラッキーだった」

スチュワートは記事の中でこう明かした上で「(言葉の問題は)これからもっと問題になることがあるかもしれない。
だけど、野球で必要な言葉は多くないからね。キャッチャーとはサインでコミュニケーションを取るし、マウンドで話すときはだいたい『ベストをつくして、投げろ』って言ってると思う」とも話している。
野球をする上で、大きなストレスになっていないということも重要だろう。

昨年、ブレーブスからドラフト1巡目で指名を受けながら、身体検査で幼少時の右手首の故障を問題視され、契約額を下げられたために入団しなかった大型右腕。
短大に進学した今年も上位指名が確実視されていたが、全米ドラフト直前にソフトバンクと契約して世間を驚かせた。
その素質は間違いなく超一級品。日本の環境にさらに慣れ、大輪の花を咲かせることになるのだろうか。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191130-00619599-fullcount-base
11/30(土) 7:40配信Full-Count