大仁田が27日のW―1後楽園大会へ
 邪道・大仁田厚(62)が“プロレスリングマスター”こと武藤敬司(56)率いるW―1に次の照準を定めた。大胆にも27日の東京・後楽園ホール大会への乱入を予告。そこで大みそかのビッグマッチ、エディオンアリーナ大阪第1競技場大会の出場を要求するつもりだという。“予告乱入”は果たして成功するのか?

 突然の宣言だった。大仁田は「いいか、W―1! 次の後楽園(ホール大会)にお邪魔させてもらう。きちんと、俺をもてなす用意をしておけ!」と言い放った。

 邪道を引き寄せたのは、W―1が大みそかに開催するエディオンアリーナ大阪第1競技場大会だ。「大みそかにビッグマッチがあると聞いて、黙っていられるわけないだろ。プロレス魂がうずくんじゃ。直接出向いて、参戦を要求させてもらう」と不敵な笑みを浮かべた。

 かつて格闘技イベントの大みそか決戦に乱入しようとして、門前払いされた苦い経験がある。それを生かしての事前告知のようだ。

 新たな標的にしたW―1といえば、そのトップには天才・武藤が君臨する。大仁田は「俺と武藤は“ヒザ兄弟”。今まで接点はほとんどなかったけど、会えば兄弟だから、通じ合えるはずじゃ」とニヤリ。武藤は昨年3月に、大仁田は今年2月に両ヒザの人工関節置換術を受けている。近いタイミングで同じ手術を受けたことで、邪道は親近感を覚えているようだ。

 2人の接触が実現すると、大仁田が新日本プロレスに参戦しタッグで対戦した1999年以来、実に約20年ぶりの遭遇。同年8月の神宮球場大会では両者の化身、グレート・ムタとグレート・ニタが「ノーロープ有刺鉄線バリケードマット時限装置付き電流地雷爆破ダブルヘルデスマッチ」で一騎打ちした。ここではムタが勝利したが、後楽園では邪道乱入の行方とともに、武藤が現在の大仁田にどう反応するのかにも注目が集まる。

 これまでも多種多様な乱入を繰り返してきた大仁田は「あそこ(W―1)には若い選手が多いとも聞く。そいつらにも、邪道の洗礼が必要なんじゃないか?」。厄介な敵に目を付けられたW―1の運命はどうなるのか。新たな風が吹き始めそうだ。

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