11月22日(日本時間23日)、ロサンゼルスのステイプルズ・センターでウエスタン・カンファレンス4位のロサンゼルス・クリッパーズと、同3位のヒューストン・ロケッツの一戦が行なわれた。

 ホームのクリッパーズは強力デュオのカワイ・レナードとポール・ジョージが揃った今季2戦目。最初のオフェンスでジョージのパスからレナードがジャンパーを決めると、センターのイビツァ・ズバッツやポイントガードのパトリック・ベバリーも得点を重ねていく。

 ロケッツも大黒柱のジェームズ・ハーデンの個人技やクリント・カペラのインサイドプレーで対抗。ただハーデンが10得点を稼いだのに対し、相棒のラッセル・ウエストブルックは2得点と波に乗れず、31−23とクリッパーズのリードで第1クォーターを終える。

 第2クォーターに入るとクリッパーズはレナードやジョージの活躍で46−32と14点差をつける。しかしロケッツはハーデンやベン・マクレモアの3ポイントなど13対0のラン。1点差まで迫ったものの、クリッパーズはレナードの3ポイントやフェイダウェイで主導権を渡さず、55−51で前半を折り返した。


 第3クォーター残り9分、ロケッツはハーデンが3ポイントを決めモーリス・ハークレスのファウルを誘い、4ポイントプレーを成功。この日初のリードを奪うと、次の攻撃でも長距離砲を沈め、62−57とする。たまらずクリッパーズはタイムアウト要求し、ルー・ウィリアムズやジャマイカル・グリーンといったベンチプレーヤーを投入。

 一時11点のビハインドを背負ったクリッパーズだったが、ハレルのプットバックやウィリアムズの3ポイントで69−73と4点差に。再び息を吹き返すとウィリアムズがさらに得点を重ね、76−76の同点に追いつく。その後は両チームともフリースローなどで加点し、逆にロケッツが84−80と4点差をつけて最終クォーターへ。

 第4クォーター、ハーデンを休ませたロケッツだが、開始わずか1分足らずでウエストブルックが5つ目のファウルを取られ、チームファウルも4つを越えてしまう。その隙にクリッパーズはレナードやウィリアムズの働きでリードを奪う。対するロケッツもコートに戻ったハーデンや控えのオースティン・リバースが得点を奪い、再び逆転に成功した。

 残り2分9秒からは、怒涛の展開だ。2点を追うクリッパーズはレナードがフリースローを1本しか決められず同点のチャンスを逃す。次のポゼッション、ロケッツはハーデンが3ポイントをねじ込むと、残り1分26秒にカペラ、次の攻撃ではタッカーが得点し117−112と5点差をつけた。

 しかしタイムアウト後、クリッパーズはジョージが3ポイントを決めて2点差に迫る。さらにロケッツの攻撃を封じてポゼッションを得た残り30.8秒、ウィリアムズが左コーナーから値千金の逆転3ポイントをヒット。

 ロケッツは残り22.1秒にハーデンがフリースローを2本沈めて再逆転するも、残り15.4秒、今度はレナードがタッカーとの1オン1からジャンパーを決めて再びクリッパーズがリードした。

 タイムアウト後、ロケッツはウエストブルックが3ポイントを放つが決まらず。残り1.2秒にジョージが2本のフリースローを冷静に決め、122−119で試合終了。9日前の試合(102−93でロケッツが勝利)の雪辱を果たし、今季の対戦成績を1勝1敗とした。


 クリッパーズはシックスマンのウィリアムズが26得点、8アシスト。2枚看板のレナードが24得点、ジョージが19得点、8リバウンド、7アシスト、控えのハレルが18得点をマーク。敗れたロケッツはハーデンが14試合連続の25得点以上となる37得点に加え、12アシスト、8リバウンド、ウエストブルックが22得点、カペラが17得点、19リバウンドをあげた。

 両者の今季3戦目は12月19日にロサンゼルスで、4戦目は3月5日にヒューストンで開催される。


ダンクシュート編集部2019.11.23
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